毎回異なる音楽チャートから最新のヒット曲を紹介する「臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!」。月の前半は総合的なビルボード・ジャパン・チャート、そして月の後半はパッケージや配信のセールス、動画や歌詞の検索数、カラオケや有線リクエストなど個別のヒットチャートから1種類を選択し、ヒット曲を解説します。
 今回は、ビルボード・ジャパンのアルバム・チャート(2017年11月13日~11月19日)を取り上げます。

CDの販売枚数だけで“人気”は決められない

 ビルボード・ジャパンのアルバム・チャートは、CDおよびダウンロードでのセールス枚数と、Look Up(ユーザーがCDをパソコンに取り込んだ際などにオンラインでCD情報を取得した回数)から順位が算出されています。CDの販売枚数だけでなく、楽曲だけを買ったり、取り込んだりというライトユーザーもしっかりリスナーとして数えることで、本当によく聴かれている=人気の作品を把握できるわけです。

 そのなかで2週連続で1位になったのが安室奈美恵のオールタイム・ベスト『Finally』。CDの売り上げだけでもすでに130万枚を突破(以下、CDについてはサウンドスキャン調べ)しており、彼女がとても強いダウンロードでは現段階で未発売ですが、たとえダウンロード販売があったとしても、CDはミリオンセラーになっていたことでしょう。

 2位は西野カナで、安室奈美恵がいない配信部門ではダントツ。ここ数年で開拓したコミカル路線がさらに進んだ、充実した内容が特徴です。10位のちゃんみなは、若者から絶大な支持を得ている女性ラッパーで、シングルのサブスクリプション(定額聴き放題)では、すでにトップ常連です。

 また、ダウンロードが堅調でロングヒットしているのが、back numberや桑田佳祐、三浦大知。さらに配信でのプライスオフ効果や小室哲哉の再評価も加わり、7年前にリリースされたglobeのベストも総合15位まで再浮上しています。

今週注目のヒットチャート「ビルボード・ジャパン・アルバム・チャート」2017年11月13日~11月19日)
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※「-」は20位圏外、週数は総合TOP100に入った週、網掛けは8週以上チャートイン。部門は、CD、DL(ダウンロード)、LU(ルックアップ)の順位を表示。「-」は20位圏外、または未発売
※発売元略号:A=エイベックス、BE=ビーイング、CA=Cana aria、JS=J-Storm、K=キング、PZ=PIZZA OF DEATH、S=ソニー、U=ユニバーサル、V=ビクター
■提供元:ビルボード・ジャパン