毎回異なる音楽チャートから最新のヒット曲を紹介する「臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!」。この連載では、月の前半は総合的なビルボード・ジャパン・チャート、そして月の後半はパッケージや配信のセールス、動画や歌詞の検索数、カラオケや有線リクエストなど個別のヒットチャートから1種類を選択し、ヒット曲を解説します。今回は「JOYSOUND “ヒトカラ”ランキング」に注目します。

一人カラオケの需要が拡大中

 “おひとり様”向けのサービスがどんどん充実していると聞きますが、なかでも顕著に伸びているという“一人カラオケ”=“ヒトカラ”需要。筆者も外出時にふと時間が空いてしまった際に利用するのですが、若い女性、中年男性、そしてかなりの年輩の方まで、一人でカラオケを楽しむ姿をよく見かけます。

 そこで今回は2017年上半期においてJOYSOUNDの“ヒトカラ”(ちなみに“ヒトカラ”は、JOYSOUNDを運営する株式会社エクシングの登録商標です)対象店舗で歌われた人気曲を、同じくJOYSOUNDの総合ランキングと比較してみました。

 一人だからこそ歌いたい曲、一人では歌いづらい曲という違いはあるのでしょうか。

一人であっても「恋」「前前前世」は強かった

 ヒトカラの1位は星野源「恋」、2位はRADWIMPSの「前前前世」と総合ランキングと同一でした。一人であろうが、誰かと一緒であろうが、この2曲は外せないということでしょうか。

 しかし、3位以下になると、ヒトカラの特性が顕著になります。

 まず、ヒトカラで強いのが、スキマスイッチ「奏(かなで)」などのしんみりするバラードや、UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」などのロック系の速いテンポのナンバー。

 しかし浦島太郎「海の声」や一青窈「ハナミズキ」やGReeeeNの楽曲など、誰かに向けて歌うことが想定されるラブソングやエールソングは、ヒトカラで弱くなっているのが分かります。そして最も顕著にヒトカラで歌われない楽曲も判明。それは最後に発表します。

今週注目のヒットチャート「JOYSOUND“ヒトカラ”ランキング」(2017年1月1日~6月30日)
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※黄色い網掛けは「ヒトカラ」人気が顕著な楽曲、青い網掛けは「ヒトカラ」が総合に比べて顕著に弱い楽曲。 ※総合順位は2017年1月1日~6月30日での全店ランキングで、「JOYSOUND2017年上半期ランキング(1月1日~5月31日)」とは集計期間が異なる。
■提供:JOYSOUND