毎回異なる音楽チャートから最新のヒット曲を紹介する「臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!」。この連載では、月の前半は総合的なビルボード・ジャパン・チャート、そして月の後半はパッケージや配信のセールス、動画や歌詞の検索数、カラオケや有線リクエストなど個別のヒットチャートから1種類を選択し、ヒット曲を解説します。今回は、サブスクリプション・サービスSpotifyの「JAPAN Viral 50」に注目します。

意思表示がより明確になるサブスクリプション型音楽サービス「Spotify」

 年々、利用者が増えているサブスクリプション型(定額聴き放題)音楽サービス。日本レコード協会のデータによると、2017年の上半期のサブスクリプション型音楽市場は114億円で、ダウンロード(シングル+アルバム+呼出音)の147億円とまだ少し開きはありますが、世界的にはサブスクリプションが優勢の国も多数あり、今後ますます伸びると言われています。

 その中で世界最大シェアを占めるサービスが音楽配信サービス「Spotify」で、2017年6月にはアクティブユーザーが全世界で1億4000万人を突破。日本でも昨年9月29日の解禁以来、上昇中のようです。

 Spotifyの特徴は、(1)ジャンルやシチュエーション別に作られたプレイリストを選んでストリーミング型で楽曲が聴けること、そして(2)リスナーは、世界60カ国で作られた約7500ものプレイリスト(各国のヒットチャートを再現したプレイリストも含む)の中から好きな楽曲が聴けるということでしょうか。それゆえ、Spotifyを通じて海外で話題になる日本人アーティストも徐々に現れています。

 そんななか、日本でのヒット動向を占うチャートとして注目されるのが、今回の「JAPAN Viral 50」です。リスナーのストリーミング再生回数やSNSでシェアした回数を分析したチャートなので、単なる再生回数よりも「これ良かった!」「これ聴いて!」という意思表示がより明確になっていると考えられます。

 そこで今回は、日本のSpotifyユーザーが、いま注目している音楽を調べてみました。

 1位は、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌となっている「打上花火」になりました。

 トップ20中、14作が海外アーティストの曲というのもSpotifyの大きな特徴です(表を参照)。文字化けと認識されてしまうためここでは表記できないアーティスト名の、やはり文字化けのような表記の最新曲が2位に入っているのがまたすごい。また8位はR&Bシンガー、カーラ・トーマスが1966年に歌ったヒット曲。さらには日本デビュー前の韓国人アーティストなど、時間も国も超越したヒット曲が集まっています。

 一方、邦楽曲を見ると、「ようこそジャパリパークへ」の作者・オーイシマサヨシによるセルフカバーが入れ替わりの激しい中、今回のトップ20の中で唯一、4週連続トップ10圏内に入っています。

今週注目のヒットチャート:2017年8月25日付け「JAPAN Viral 50」からトップ20を掲載
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※「-」は50位圏外、週数は総合TOP100に入った週、網掛けは8週以上チャートイン 米発売元略号 A=エイベックス、S=ソニー、TF=トイズ、U=ユニバーサル、W=ワーナー、CUP=CUPCAKE ATM、HE=Hostess Entertainment、LNT=LATE NIGHT TALES、MTE=Mad Town Entertainment、MJ=Mary Joy、MON=Monstercat、MS=MSエンタテインメント、WO=WANNA ONE、IM=輸入盤
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