毎回異なる音楽チャートから最新のヒット曲を紹介する「臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!」。この連載では、月の前半は総合的なビルボード・ジャパン・チャート、そして月の後半はパッケージや配信のセールス、動画や歌詞の検索数、カラオケや有線リクエストなど個別のヒットチャートから1種類を選択し、ヒット曲を解説します。今回は歌詞検索サービス「歌ネット」のランキングです。

ゴールデンウイーク、音楽チャートへの影響は

 歌詞検索サービス「歌ネット」は、2001年に開設されました。歌詞検索サイトはほかにも「うたまっぷ」「UtaTen(うたてん)」「J-Lyric.net」「歌詞ナビ」などがありますが、これらの中ではすでに老舗。2017年4月現在の掲載曲数は22万5000曲以上で、歌詞の閲覧回数は1年間で約6億回あるといいます。ユーザー属性は、男性48%に対し女性52%でほぼ半々。年代別では10代、20代が60%を占めており、若い世代ほど歌詞にこだわって音楽を聞いている様子がうかがえます。

 2016年のアーティスト別の閲覧回数トップ5はback number、RADWIMPS、西野カナ、ONE OK ROCK、嵐。特に西野カナと嵐は2010年以降、毎年トップ5をキープしています。こうしたラインアップを見ても、歌ネットのランキングからは若者に支持されているヒット曲が見えてくるはずです。

WANIMAなどバンド系に勢い

 今週のトップ20を見てみると、1位は熊本出身の3ピースバンド、WANIMA(ワニマ)のメジャーデビュー曲で、トップ20内には彼らの曲が5曲もランクイン。今年、最注目バンドになりそうな予感がします。

 WANIMA以外にもback number(バックナンバー)、RADWIMPS(ラッドウィンプス)、Suchmos(サチモス)などのバンド勢がロングヒット。若者の間でライブを得意とするバンドが支持を得ていることがうかがえます。

 男性デュオのC&K(シーアンドケー)がCDや配信の発売前からロングヒットの兆しを見せ、女性シンガーのAimer(エメ)の「蝶々結び」が昨夏の楽曲ながら再び浮上するなど、CDチャートとは大きく異なる様相なのも特徴的。アイドルグループでは、欅坂46が圧勝しており、彼女たちの人気の秘密が“歌詞”にあることが分かります。

今週注目のシングル・ヒットチャート『歌ネット』(2017年5月15日~5月21日)
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※過去4週間の順位を掲載、「-」は50位圏外、網掛けは2016年発売の楽曲。 ※発売元略号:JS=J-Storm、PD=PIZZA OF DEATH、S=ソニー、SS=SPACE SHOWER NETWORK、U=ユニバーサル、W=ワーナー
■提供元:歌ネット/ページワン