2017年1月13日、任天堂が次世代ゲーム機「Nintendo Switch」の発表会「Nintendo Switchプレゼンテーション2017」を都内で開催する。2016年10月に正式名称の発表と同時にイメージビデオが公開され、「外では携帯型として使え、自宅ではテレビにつないで据え置き型として使える」「着脱可能なコントローラーを搭載し、複数のプレーヤーで同時に遊べる」といった特徴が明かされた。発売日や対応タイトルなどの詳細は13時から開かれる発表会で明らかになるとみられるが、発表会を前にゲーム開発者でもあるジャーナリストの新 清士氏にNintendo Switchの印象を聞いた。

任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch」。ふだんはバッテリー駆動できる携帯型として遊べ、自宅ではテレビにつないで据え置き型として遊べるのが特徴だ。3月発売予定とされており、価格は明らかにされていない
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年末商戦に間に合わなかったのが痛い

 Nintendo Switchに関して任天堂が公開した情報は限られていますが、発売を2017年3月としたのがまず気になります。米国では、11月と12月の2カ月間だけで残りの10カ月の合計を上回る金額を売り上げるとされており、1年を通して最大の商戦期である年末のタイミングをいとも簡単に外してしまったのはダメージが大きいはず。米国では、3月に登場しても実際に大きく売れるのは年末までずれ込むはずで、発売当初の立ち上がりは厳しいでしょう。

 「NX」(Nintendo Switchの開発コードネーム)は、もともと2016年6月に米国で開かれたゲーム展示会「E3」で発表し、年内に発売するとみられていました。実際、E3の任天堂ブースはとても広く、新ハードをお披露目することを想定して作られていたのは誰が見ても明らかでした。しかし、実際はマリオとゼルダの新作ゲームソフトを発表したにとどまったのです。Nintendo Switchの開発において何らかの問題が発生し、E3の直前で出展するのを中止したのではないでしょうか。

内蔵バッテリーの充電とテレビ接続に利用する「Nintendo Switchドック」が付属し、Nintendo Switchを挟み込むようにセットすることで据え置き型として使える
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上からカチャッと差し込むだけでよく、HDMIケーブルや電源ケーブルなどを脱着する手間はない
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Nintendo Switchの左右に装着されているコントローラー「Joy-Con」を外して付属のアタッチメントに取り付けると、ワイヤレスコントローラーに早変わりする
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Joy-Conは左右で独立したコントローラーとしても使えるので、2人同時プレイも可能だ
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 家庭用ゲーム機のカテゴリーは、現在PS4が一強ともいえる状態で勝ちが確定していますので、この状況で競合となるハードを投入しても厳しいのでは、とも感じています。PS4での遊びになじんでいる人は、よほどでないと新しいハードには手を出さないはずですから。

小型化を図った改良版の「PlayStation 4」(PS4)。500GBモデルの実売価格は3万円前後
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 厳しい状況での船出となるNintendo Switchですが、価格が大きなキーとなるでしょう。海外では「日本円で2万円台後半~3万円前後で売られるのではないか?」といった報道がなされていますが、その水準で購入できるならばインパクトは大きいと思います。

 ちなみに、Nintendo Switchは携帯型のスタイルで使えるといっても、ニンテンドーDS/3DSを置き換えるものではないと思います。タブレットのようなスタイルをしているので勘違いしやすいのですが、Nintendo Switchは画面タッチで操作できるわけではなく、あくまで2つのコントローラーで操作する仕組みです。ゲームソフトを入れるスロットはありますが、ニンテンドーDS/3DSのゲームソフトとは形状が異なるようです。正当な後継モデルは別に開発していると考えるのがスマートでしょう。

Nintendo Switchはコントローラーで操作する仕組みで、画面のタッチ操作には対応していないとみられる
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 任天堂は、積極的に売るハードウエアを年ごとに変えるのが慣例となっています。2017年はおのずとNintendo Switchになるわけで、ニンテンドーDS/3DSの後継モデルが2017年中に発表されることはなく、2018年以降の登場になるでしょう。