高額だけど便利な電動式

 ハンドル式と同様に、最近人気が高まっているのが電動式です。調理家電の高級志向の流れは缶切りにまで及び、電動式はとても高額。なかでもプレミアムともいえるのが、「irori 電動缶切り正宗」。まず、缶切りとは思えない大きさに驚きます。そして8000円という価格にもびっくり。高額な理由は、磁石で缶をくっつけて本体を回してふたを切っていくという構造と、1周回ると自動的に停止する賢さ。さらに切り終わっても本体が刃と歯車で支えられているので、スイッチ部分を上に上げてオフにしないと落ちないなど、細やかな気遣いを感じる技術が導入されているところ。高額なのに指名買いする人が多いのもうなずけます。

「irori 電動缶切り正宗」(コードタイプ、飯田屋店頭価格8000円)
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 しかし、とても残念なのが、ふたが極端にギザギザでゆがんでいるところと、アルミ缶は磁石が反応しないので手で押さえていないと使えないという点。

正宗の上部を上げて缶を挟むと磁石でふたがくっつく仕組み。上部を下げると刃が缶に入る
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スイッチを入れれば自動的に1周して切っていく。切り口がギザギザなのは残念。しかし、正宗の上部を上げるまでは、ふたは磁石にくっついた状態。本体は刃と横についている歯車で支えられている
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 正宗では大きすぎるという人に人気があるのが、「Giaretti La Bean(ジアレッティ ラ・ビーン)」。これは卵形の電動式缶切りを缶詰の上にセッティングしてスイッチをオンにすれば自動的に切っていくというもの。お尻をプルプル震わせながら缶を切っていく様子はチャーミング。ただし、1周して切り終わってもスイッチをオフにしないとずっと回っているので、缶を開けている間に他の作業を、と考えていると大変。ずっとウィンウィンうるさく音を立てているので注意が必要ですね。

「Giaretti La Bean(ジアレッティ ラ・ビーン)」(電池タイプ、飯田屋店頭価格3500円)
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一般的な缶詰ならほんの数秒で切り終わる
切り終わるとこんな感じ。ふたよりも本体のほうがギザギザでゆがんでいる
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小さいのにパワーは強力。一斗缶もラクラク切れる

 プロに愛用されているのが、「Nogent(ノジャン)一斗缶切りクラシック」です。その名前の通り、一斗缶をラクに開けることができるというもの。手のひらにおさまるほど小さいのに、パワーはすごいのです。「一斗缶なら電動式で開ければ簡単なのでは」と思うのですが、実は一斗缶は円形ではなくて四角い缶が多く、電動式では角で止まってしまうのでムリ。時間はかかりますが、これならゼンマイのようなハンドルを回していくとスイスイ切れていくので便利。しかも小さいからポケットにも入れられる。調理中に必要になってもすぐに使えるというわけです。切り口はギザギザでエレガントさはまるで感じないのですが、その無骨さが業務用に最適。ただし、缶の内側を切っていくので、最後まで切ってしまうとふたが中に落ちるため、最後は少し残しておくのがコツです。

「Nogent(ノジャン)一斗缶切りクラシック」(飯田屋店頭価格2900円)
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このように挟んで切っていく
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切り口はギザギザなので要注意
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