合羽橋の老舗料理道具店「飯田屋」の6代目、飯田結太氏がイマドキの調理道具を徹底比較。今回はプロが憧れ、一度使うとハマるといわれる調理道具メーカー「レズレー」の機能性について、日本で代理店を務めるサンテミリオンの古屋大地社長に話を聞いた。

調理道具は1過程に1ツール、1食材に1ツールある!?

ドイツの調理道具メーカー、レズレーの代表的なものは、どんなに軟らかいトマトでもスパッと超薄切りにできる「アジャスタブル V‐スライサー」(7500円)
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 こんにちは、飯田結太です。飯田屋に来るお客さんは、購入するものを決めていて指定買いする人が多いのですが、その中で最もよく聞かれるのが、「レズレー」の調理道具。一度使うと、使いやすさ、機能性の高さにハマるプロの料理人が続出しています。なぜそんなに好まれるのか。そのワケを探るために、レズレーの日本代理店を務める、サンテミリオンの古屋大地社長に話をうかがいました。

レズレーの日本総代理店、サンテミリオンの古屋大地社長(左)と飯田結太氏(右)
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飯田結太氏(以下、飯田氏): 飯田屋では、名指しで商品を購入しに来る人が多いのですが、大きく分けて2つあります。1つは「●●用の便利なものは?」という人。もう1つは「レズレーのスライサーはありますか」と、レズレーの商品を買いに来る人なんです。レズレーを指名買いする人の多くはプロ。プロに愛用されているレズレーとは、どんなメーカーですか。

古屋大地社長(以下、古屋社長): レズレーは、1888年にドイツ、バイエルン地方のアルプスのふもとの町で設立されました。もともとは金属加工のマイスターで、調理道具に世界で初めてステンレスを取り入れたメーカーでもあります。日本に上陸したのは30年ほど前。サンテミリオンでは15年ほど前から総代理店をしています。

飯田氏: レズレーの調理道具にはどんな特徴がありますか。

古屋社長: 現在は600種類以上ありますが、すべての商品にいえるのは、18-10というステンレスの中では硬度の高い素材を使っていること、人間工学に基づいた使いやすさ、機能性、そして、ヨーロッパの有名なデザイン賞を多数受賞しているデザイン性の高さだと思います。特に、プロ仕様という点で相当なこだわりを持っています。

飯田氏: それはどういうことですか。

古屋社長: プロは長時間作業をするので、調理道具に耐久性と使いやすさは必須条件です。また、料理の種類によって異なりますが、料理が出来上がるまでにはいくつもの工程があります。例えば、千切りにして、炒めて、盛り付けるなど。その過程1つずつのために1ツール、また、1つの食材に対して1つのツールがあるんです。

飯田氏: プロが使うシーンを考えているんですね。耐久年数はどのくらいですか。

古屋社長: 使い方によって変わってきますが、一般的に最低10年は持つように作られています。実際は、メンテナンスも行うので、一生使えるモノもあります。