パッと見では分かりにくいが、かなり大幅な進化

 新Dyson Pure Coolは、従来モデルから見た目ではそれほど大きな変化がないように思える。しかし筆者から見ると、かなり魅力的なモデルに進化したと感じた。

 2017年3月の内閣府の調査によると、空気清浄機の普及率は43.8%とのこと。中国のように大気汚染が深刻化していない日本ではこの程度なのかもしれない。しかしPM2.5は常に問題になっており、花粉症をはじめとするアレルギー罹患者もここ20年ほどで微増傾向にある(厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課の調査より)。それでも普及が進まないのは、空気清浄機の効果が見えないことにあるのではないだろうか。

 こうした流れを変えたのが、スウェーデンの空気清浄機メーカー、ブルーエアの「Blueair Sense+」やダイソンの「Dyson Pure Cool Link」などの海外勢で、スマホアプリと連携することで空気の見える化を実現した。国内メーカーでもシャープ、ダイキン工業がスマホ連携の加湿空気清浄機を発売し、パナソニックも見える化を実現した空気清浄機能付きエアコンを発売した。しかしどれも空気清浄効果を確認するためにはスマホアプリが必要だった。

 液晶付きのDyson Pure Coolの魅力は、一度セッティングしてしまえば、リモコンのボタンを押すだけで空気環境を確認できること。オートモードにしておくと空気の汚れを検知したときにファンが動き出すのだが、そのときに検知したのがPM2.5なのか、VOCなのか、NO2なのか、リモコンのiボタンを押すだけで確認できる。空気清浄機の効果や性能に懐疑的な人こそ、その魅力を感じられるのではないだろうか。

安蔵 靖志(あんぞう やすし)
IT・家電ジャーナリスト、家電製品総合アドバイザー
安蔵 靖志

 デジタルAV機器を中心に、デジタルガジェットから白物家電まで幅広く取材・執筆している。All About「タブレット・電子書籍端末」「iPad」「パソコン周辺機器」「オーディオプレーヤー」「スピーカー」などのガイドも務めている。KBCラジオ(九州朝日放送)を中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『ヨドバシカメラプレゼンツ キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中!