パナソニックのミラーレス一眼「LUMIX G」シリーズのフラッグシップモデルといえば、プロの映像制作にも使える優れた4K動画撮影機能を備えた「LUMIX DC-GH5」(以下、GH5)が存在する。2018年1月25日、もう1つのフラッグシップモデルとして登場するのが、今回紹介する「LUMIX DC-G9」(以下、G9 PRO)だ。動画重視のGH5とは対照的にスチル機能を強化し、プロフェッショナルフォトグラファーの要求に応える操作性と快適性を備えたマイクロフォーサーズ機に仕上がっていた。

パナソニックが2018年1月25日に発売する高性能ミラーレス一眼「LUMIX DC-G9」。愛称は「LUMIX G9 PRO」となる。実売価格は、ボディー単体モデルが21万円前後、写真の標準ズームレンズが付属する標準ズームライカDGレンズキットが29万円前後
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8枚の写真を合成して8000万画素の写真を生成するハイレゾモードが圧巻

 2017年3月に登場したGH5は、ズバ抜けたムービー機能が目立った機種だが、今回登場するG9 PROのターゲットは、ずばりプロフェッショナルフォトグラファーである。心臓部となる有効2033万画素のLive MOSセンサーこそGH5と同じだが、センサーに反射を防ぐARコートを施すことでフレアを抑制するといった改良が図られた。

 さらに、約8000万画素相当の高解像度の写真が得られる新搭載のハイレゾモードも圧巻だ。ボディー内手ぶれ補正機構を利用し、センサーを細かく動かして合計8回の連続撮影を実行し、2033万画素の4倍となる約8000万画素相当の画像を生成するものだ。これが実にスゴい。ブツ撮りや建築物など、動きがない被写体を記録するのに限った機能だが、この圧倒的な精細感は実に見事である。

▼ノーマルモード 5184×3888ドット
愛用しているLUMIX GM5を被写体に、ノーマルモードと2種類のハイレゾモード(XL、LL)で撮影した。これは通常のノーマルモードで撮影したものだ
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▼ハイレゾモード(LL) 7296×5472ドット
ハイレゾモード(LL)では、解像感が飛躍的に向上したのが分かる。三脚を使って動かない被写体を撮影することが条件だが、ブツ撮りなどで威力を発揮するだろう
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▼ハイレゾモード(XL) 10368×7776ドット
より画像サイズが大きくなるハイレゾモード(XL)なら、画像サイズは10368×7776ドットにもなる。ファイルサイズはノーマルモードの3倍近い30Mバイト近くになるので、あまり乱用するのは得策ではない
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 G9 PROの特徴はそれだけではない。動体撮影にも強くなったのだ。センサーの読み出し速度が向上したことで、2033万画素のフル画素のままオートフォーカス追従で約20コマ/秒もの高速連写が可能になった。オートフォーカス固定ならば約60コマ/秒と、驚異的な連写が可能。しかも、パナソニックのお家芸ともいえる「4K PHOTO」を高画素化した「6K PHOTO」も搭載しているので、一瞬のシャッターチャンスにもめっぽう強い。静物にも動体にも対応できるスキのないマイクロフォーサーズ機といった印象だ。