高画質、高画素、高速連写、高感度で卓越した性能を備え、9月の発売直後から品薄の状況が続くほどの人気を得ているのが、ニコンのフルサイズ一眼レフ「D850」だ。発売に合わせて「ニコン『D850』 4575万画素なのに連写がすごい!」で実力をいち早くチェックしたが、高画質で評価の高いシグマ製レンズで撮影するとどのような描写が得られるのかが気になった。そこで、最新のシグマ製レンズをいくつか用意し、さまざまな場所をブラブラと撮り歩いてマッチングを試してみた。

シグマの最新レンズ6種類を用い、ニコンのフルサイズ一眼レフ「D850」のポテンシャルを再チェックしてみた
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描写性能の高さと手ごろな価格を兼ね備えたシグマレンズ

 D850は、100周年を迎えたニコンが放った渾身のデジタル一眼レフだ。性能を考えるとバーゲンプライスともいえる価格だが、一緒に最新の純正レンズもそろえるとなると、予算的に難しくなるケースも多い。

 そこで頼りになるのが、純正品よりも割安な価格で手に入るサードパーティー製レンズだ。昨今は、純正品を上回る描写性能を持つレンズをリリースするメーカーが増え、かつての「安かろう悪かろう」というイメージはなくなっている。特に、その流れをけん引しているのがシグマだ。そこで、純正品よりもリーズナブルな価格ながら高い描写性能を誇るシグマのArtラインとContemporaryラインの交換レンズ6本を用意し、D850と組み合わせてインプレッションすることにしたい。

14mm F1.8 DG HSM | Art

 開放F1.8を誇る14mmの単焦点レンズ。究極の明るさと光学性能を凝縮した、世界唯一のスペックを持つ超広角レンズだ。その明るさから、天体写真を撮るフォトグラファーに高く評価されているが、建築や風景、夜景などの撮影にも絶大な威力を発揮する。

「14mm F1.8 DG HSM | Art」。実売価格は16万5000円前後
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14mmの画角は広大だ。D850の有効4575万画素フルサイズCMOSセンサーは、その空間を確実に捉えるポテンシャルを持っているが、このレンズは絞り開放からシャープな描写で応えてくれる。画面中心部はもちろん、描写が乱れやすい周辺部も見事な仕上がりである(ISO500、1/60秒、F1.8、-1補正)
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河川敷で開かれたバーベキューでのワンシーン。ボケにくいというイメージのある14mmでも、絞り開放で被写体に迫ればこんなボケ味を楽しむことができる。カリッと焼けた羊肉の表面の描写がリアルだ。F1.8という明るさは星景や夜景だけでなく、アイデア次第で表現が広がるはずだ(ISO100、1/2000秒、F1.8)
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ロケや取材時では、三脚にカメラを据えてジックリ絞り込み、ピントを深くして撮れるシーンばかりとは限らない。サッとシャッターを切ってすぐ移動しなければならないときも多いだろう。そういうときは、高感度に強いD850と14mmのコンビは役に立つ。このカットは、F1.8開放でISO250の手持ち撮影だが、もっと感度を上げて絞りつつ、シャッタースピードを稼ぐことも可能だったろう(ISO250、1/40秒、F1.8、-0.7補正)
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