RX100M6の最大の特徴は、大きく進化を遂げたズーム機能。24mmから200mmまでの光学8.3倍のズームレンズを搭載し、先代の24-70mmよりも撮影領域を大幅に広げた。新開発のツァイス バリオ・ゾナー T*レンズは12群15枚構成ながらフォルムに大きな変化はないだけに、「よくこれだけのズーム比のレンズを押し込んだな」と感心してしまう。

 センサーは1.0型の積層型で、画素数は有効2010万画素。高速フロントエンドLSIと画像処理エンジンBIONZ XのカップリングによるAF・AE追随連写も最高約24コマ/秒で先代と同様だが、バッファーの大容量化によって連続撮影が150枚から233枚へと増加している。

 レンズ鏡筒周囲に設けられたコントロールリングによる各種設定も継承されているが、このモデルからチルト可動式液晶モニターがタッチシャッター対応となった。モニターは上方向約180度、下方向約90度まで調整できるため、ローアングルやハイアングルなど、体勢が厳しい場合でもカンタンにピント合わせとシャッターレリーズが可能になっている。

 ファインダーをのぞいてしっかりとフレーミングしたいフォトグラファーに支持されていた、235万ドット相当の有機ELを採用した「XGA OLED Tru-Finder」だが、従来モデルではポップアップした後に接眼部を引き出してやる必要があった。それが今モデルより本体サイドに設けられたスイッチを下げるだけのワンアクションで撮影スタンバイとなる方式に改められた。これはとても便利だしクイックに撮影に入れるので大歓迎である。電源もオン/オフもファインダーの収納に連動しているのでストレスなく撮影が楽しめる。

 写りもいい。大型センサーと高性能なズームレンズのおかげで、一般的なコンデジのそれとは一線を画す描写を味わえる。精細感と高感度特性も良く、ほとんどのシーンを失敗なく撮影できるはずだ。

 RX100M6のコンパクトなボディーサイズは夏休みのレジャーや旅行のお供にピッタリの1台と言えるだろう。やや高価だが、コンデジの中ではトップレベルの性能を持つ、まさに宝石のような輝きを放つ仕上がりだという印象を受けた。

1.0型イメージセンサー搭載のレンズ一体型デジタルスチルカメラとして世界最速(2018年6月6日現在)を誇る「RX100M6」。ソニーストアでの価格は税別13万8880円(1.0型 Exmor RS CMOSセンサー、有効画素数約2010万画素、3.0型エクストラファイン液晶、NFC、Wi-Fi対応、幅101.6×高さ58.1×奥行き42.8mm、本体重量約274g)
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