シグマ独自の撮像素子「Foveon X3 Quattroセンサー」を搭載するレンズ交換式のAPS-Cミラーレス一眼「sd Quattro」(sdクアトロ)に、ひとまわり大きなAPS-Hサイズのセンサーを搭載した「sd Quattro H」が加わった。描写性能の高さでフォトグラファーに人気のあるシグマのArtラインの交換レンズ数本とともに、定評のある高い解像感とリアリティーあふれる描写がどれだけ向上したのかを確かめてみた。

シグマのミラーレス一眼では最上級となる「sd Quattro H」。独自のFoveon X3 Quattroセンサーを搭載したsd Quattroシリーズは、描写性能の高さを追求したシグマのArtラインの交換レンズの力をフルに生かせるカメラとして写真ファンに注目されている。実売価格は、ボディー単体モデルが12万円前後、24-105mm F4 DG OS HSM Art レンズキットが19万円前後
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 Foveon X3 QuattroセンサーがAPS-Hサイズに大型化されたことで、最大ピクセル数はsd Quattroの7680×5120ドットから8768×5840ドットにひとまわり大きくなった。35mm判換算の焦点距離も、sd Quattroで1.5倍だったのが1.3倍相当となり、より広い画角で撮影できるようになったのがうれしい。広角レンズをよりワイドに使えるので、風景など雄大なシーンを撮るのに向く。

 撮像素子が大きくなっても、斬新なデザインのボディーや操作感は以前の連載で紹介したsd Quattroと同等だ。大柄なおかげで持ちやすいボディーは、シグマの明るいレンズを装着してもバランスが取れる。APS-Hサイズということで、35mmフルサイズ対応のDGレンズが必要だが、APS-C一眼用のDCレンズもクロップモードで利用できる。

sd Quattroシリーズは、像面位相差検出方式とコントラスト検出方式のハイブリッドAFに進化した。先代のデジタル一眼レフ「SD1」シリーズと比べると、オートフォーカスの精度が飛躍的に向上。描写やボケ味を楽しむために絞り開放にしても、ストレスなくピント合わせできる(35mm F1.4 DG HSM使用、ISO100、1/1000秒、F1.4、-0.3補正)
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午後の日射しを浴びるスポーツカー。印象的なテールランプを切り取ったが、パソコンで画像を等倍確認して驚いた。LEDが並んでいるのがバッチリ写っている。撮影時にはまったく気付かなかったが、こういう発見も楽しめるのがこのカメラなのだ(24-105mm F4 DG OS HSM使用、ISO100、1/250秒、F5.6、-0.7補正)
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傾きかけた太陽の日差しを浴びる水際の植物を最新の単焦点レンズ「135mm F1.8 DG HSM」で狙う。絞り開放だが、とてもシャープな絵が撮れた。ホワイトバランスも的確で、見た目の印象通りに仕上がった(135mm F1.8 DG HSM使用、ISO100、1/2500秒、F1.8、-1.3補正)
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