機種数がだいぶ絞られたコンパクトデジカメだが、薄型ボディーに高倍率のズームレンズを搭載したスリム高倍率ズームデジカメは根強い人気を誇る。このジャンルで高いシェアを持つキヤノンが、春に主力モデルを相次いでモデルチェンジ。ズーム倍率をアップしたうえで本体のデザインを一新し、魅力を高めた。そこで、2015年にヒットした旧機種を持ち出して撮り比べながら、新製品2機種の実力をチェックしたい。

キヤノンのスリム高倍率ズームデジカメは、光学40倍ズームの高性能モデル「PowerShot SX720 HS」(左)と、25倍ズームのコンパクトモデル「PowerShot SX620 HS」(右)をラインアップする
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40倍ズームで960mm相当の超望遠撮影に対応

 上位モデルの「PowerShot SX720 HS」のレンズは、なんと光学40倍ズームだ。旧モデルの「PowerShot SX710 HS」は光学30倍ズームだったので、遠くのモノをさらに近くに引き寄せて撮れるようになった。

 驚かされるのが、レンズのズーム倍率を高めながら、ボディーをわずかに小型化したこと。Hi-UDレンズ、UDレンズ、非球面レンズなどの高級レンズをおごりつつ、電源オフ時のレンズ退避機構を備えることで、高画質と小ささを両立したのだ。外観も、起伏の多いボディーシェイプをやめ、直線的でシャープなルックスにリファインし、精悍なイメージになった。下位モデルの「PowerShot SX620 HS」もデザインを一新し、シンプルながら質感が高いと感じさせる。

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3月に発売した光学40倍ズームの上位モデル「PowerShot SX720 HS」。35mm判換算の焦点距離は24~960mm相当で、1000mmの大台に手が届きそうなほど。実売価格は3万5000円前後
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ひと足遅れて5月に登場した光学25倍ズームの小型軽量モデル「PowerShot SX620 HS」。35mm判換算の焦点距離は25~625mm相当となる。デザインはSX720 HSと似ているが、ボディーはひとまわり小さい。実売価格は2万8000円前後