キヤノンのデジタル一眼レフカメラの顔ともいえる「EOS Kiss」シリーズの最新モデルとして、この春「EOS Kiss X9i」が登場した。ファミリー向け一眼レフカメラとして絶大な人気を誇る同シリーズだが、デュアルピクセルCMOS AFの搭載でライブビューや動画撮影でも高速なピント合わせが可能になり、最新の画像処理エンジン「DIGIC 7」の採用で高画質を手に入れた。

4月8日に販売が始まったキヤノンの入門者向けデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X9i」。実売価格は、ボディー単体モデルが9万8000円前後、ダブルズームキットが13万5000円前後、EF-S18-135 IS USM レンズキットが14万5000円前後
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初心者向けのグラフィカルなガイド機能を搭載

 キヤノンのEOS Kissといえば、観光地や運動会など人の集まる場所に行くと、持っている人を見ないことがないほどの定番シリーズだ。軽量コンパクトなボディーや扱いやすさ、買いやすい価格でファミリー層に絶大な人気を集める。その支持を盤石なものにすると感じさせたのが、今回紹介するEOS Kiss X9iだ。

 まず、グラフィカルな表示を多用したガイド機能を強化したのが注目される。モードダイヤルを回した場合、その露出モードで表現にどのような違いが現れるかを写真で解説する「ビジュアルガイド」や、ドライブモードなど機能が分かりにくいアイコンの説明を表示する「機能ガイド」などを新たに用意。初めてデジタル一眼レフカメラを買うビギナーでも使いやすくなった。

絞り優先AEで絞り値を変えると表現がどう変わるかを、サンプルとともにグラフィカルに解説する「ビジュアルガイド」
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絞り優先AEでの撮影時の画面。単に絞り値を表示するだけでなく、「ぼかす」「くっきり」のどちら寄りなのかも分かる
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グラフィカルにさまざまな機能の説明を表示する「ビジュアルガイド」と「機能ガイド」は、スマホから移行してくるユーザーに大きな安心感を与えてくれるはずだ(EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM使用、ISO400、1/320秒、F5.6、+0.3補正)
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キヤノンのベストセラー一眼レフだけあって、写りも文句がない。昼寝をするヤギのディテールも満足のいく描写である。やや固そうな毛や風格あるツノまで、見た目通りに写し取れた(EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM使用、ISO100、1/400秒、F7.1)
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最新の画像処理エンジン「DIGIC 7」の働きで、どのような条件でも自然な描写が得られる。肉眼で感じた色合いや階調、質感をうまく再現できていると感じる。コンパクトで軽いボディーはスナップ撮影にも向いているので、EOSシリーズのサブ機としても大いに活躍できるはずだ(EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM使用、ISO100、1/320秒、F9.0)
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