ファインダーは光学式に、課題はレンズの種類

 EOS Kissの歴代モデルから乗り換えた人が戸惑うとしたらファインダーだろう。光学式ファインダーからEVF(エレクトロニック・ビュー・ファインダー)に変更されているからだ。EVFは236万ドットの0.39型。一眼レフ時代とは違って、露出やホワイトバランスなどの反映をライブで確認できるのでビギナーにはうれしい。バリアングルとなった液晶モニターは指先でタッチしてのオートフォーカスやタッチシャッターも可能である。

 また、ミラーレス化されたことで気になるのが交換レンズ。レンズマウントがEFマウントからEF-Mマウントとなり、まだまだラインアップが乏しい。マウントアダプター「EF-EOS M」を使えばEFレンズの資産を生かせるとはいえ、せっかくの軽量コンパクトさがスポイルされてしまうのが残念。早期のレンズ拡充を期待したいものである。

従来のEOS Kissシリーズから進化したのがファインダーだ。光学ファインダーからEVFになったので、従来のEOS Kissユーザーは違和感を覚えるかもしれない(ISO 100、1/500秒、F11.0、焦点距離32mm)
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EF-Mマウント用レンズはまだ種類が少ないので、これから拡充されていくことを願いたい。これは「EF-M22mm F2 STM」で撮影したカットだが、癖がなく素直な描写となっている。このような明るくコンパクトなEF-Mレンズの登場を期待したい(ISO 160、1/60秒、F2.8、焦点距離22mm)
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EOS Kiss Mは「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」を装着した状態でもとても軽量コンパクト。僕の場合、右手の小指がグリップからはみ出してしまうほどだ。ボディーの電源スイッチをオンにしてレンズを繰り出せばすぐに撮影可能だ。この軽快感は一眼レフ時代の「EOS Kiss」に比べて大幅に向上している。何かと荷物が増えるファミリー層ユーザーにはうれしいカメラだ(ISO 100、1/320秒、F9.0、焦点距離45mm)
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こちらも「EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM」を装着。ずっと手に持ったままでも疲れにくいサイズ感は、かわいいわが子を撮りたいパパやママにはうれしいはず。ただし、このレンズは逆光時に盛大にフレアが出るので、そのようなシチュエーションは避けたほうがよさそうだ(ISO 100、1/1600秒、F8.0、焦点距離24mm)
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三井公一(サスラウ) Koichi Mitsui
氏名 iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。著書にはiPhoneで撮影した写真集「iPhonegrapher―写真を撮り、歩き続けるための80の言葉(雷鳥社)」、「iPhone フォトグラフィックメソッド(翔泳社)」がある。公式サイトは http://www.sasurau.com/、 ブログは http://sasurau.squarespace.com/、 ツイッターは @sasurau