直感的な操作はそのままに描写性能がアップ

 EOS Kiss Mでは、操作性の親しみやすさはそのままに、描写性能がアップした。写真やイラストで使い方をガイドしてくれる「ビジュアルガイド」や、シャッターを押すだけでキレイな写真が撮れるフルオートの「シーンインテリジェントオート」、液晶モニターで明るさや鮮やかさをコントロールできる「クリエイティブアシスト」など、カメラを初めて使うという人でも直感的に操作できる工夫が満載である。

 使っていて感心したのは「デュアルピクセルCMOS AF」による高速なオートフォーカスだ。ピント合わせが速いだけでなく「DIGIC 8」の採用によって測距エリアが拡大し、測距点が最大143点となった点も素晴らしい。エントリー機でありながら、ストレスのないピント合わせを味わえるだろう。

 また、高速連写も優秀だ。AF追従で最高約7.4コマ/秒はなかなかのもの。これなら動き回る子どもやペットも確実に捉えることができるはずだ。

ミラーレス化されたEOS Kiss。ルックスはともかく、軽さと使いやすさを追求したエントリー機のDNAをしっかりと受け継いでいると感じた。日ごろの散歩から週末のお出かけ、さらに趣味のスナップショットまでそつなくこなす“キヤノン会心の一台”と言えそうだ(ISO 2000、1/80秒、F4.5、焦点距離25mm)
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初心者にとっては、フルオートで失敗なく撮影できるモデルが一番心強い。その点、EOS Kiss Mは申し分ない。バッテリーを充電してメモリーカードを挿し、撮りたい物に向けてシャッターを切るだけでいいのだ。明暗差の大きいる被写体を撮ったが、メタリック感がしっかりと出ている(ISO 100、1/160秒、F8.0、焦点距離45mm)
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歴代EOS Kissよりも、むしろデザインの近い「EOS M5」と比べてしまうが、新しい映像エンジン、4K動画対応、バリアングルモニター、AF測距点、手ブレ補正機能「デュアルセンシングIS」などを搭載しているEOS Kiss Mのほうがスペック的には勝っている。操作性は「EOS M5」のほうが上だが、本機もこのレベルのスナップなら軽々とこなす実力を備えている(ISO 100、1/250秒、F8.0、焦点距離45mm)
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