小型軽量かつ写りにも定評があった富士フイルムの高性能ミラーレス一眼「FUJIFILM X-T10」(2015年6月発売)。その後継機「X-T20」が満を持して登場した。スペックや写りは兄貴分のミラーレス一眼「X-T2」譲りで、取り回しの良さはレンズ一体型の高級コンパクト「FUJIFILM X100F」と比べてもそん色ない。待望のタッチパネル液晶を搭載するなど、仕様に磨きをかけてのリリースとなった。

富士フイルムが2月下旬に発売した小型ミラーレス一眼「FUJIFILM X-T20」。実売価格は、ボディー単体モデルが10万円前後、標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」が付属するレンズキットが13万5000円前後
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基本的な画質は上位機種のX-T2やX-Pro2と同じ

 X-T20は、まさに「ミニX-T2」といえる。先代のX-T10がそうだったように、兄貴分のスペックをほぼそのまま受け継いだモデルになっている。2430万画素のX-Trans CMOS IIIセンサーや画像処理エンジン「X-Processor Pro」はX-T2やX-Pro2と共通なので、同じレンズを使えば写りは同等だ。大きな違いは、連続記録枚数が少ないことやメカシャッター時の上限シャッター速度が違うこと、防塵防滴耐低温構造ではないこと、フォーカスレバーを装備しないことだろうか。その代わり、背面のチルト液晶が静電式タッチパネルとなり、ビギナーでも直感的な操作ができるように配慮されている。

スリムボディーを採用するX-T20。特に幅と重量が抑えられており、小型軽量の単焦点レンズと組み合わせれば日常的に携帯しやすい
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フラッグシップ機らしい存在感あるたたずまいのX-T2。撮像素子や画像処理エンジンはX-T20と同じだ
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奉納された酒樽を撮ってみた。光学ローパスフィルターを省略した2430万画素のX-Trans CMOS IIIセンサーは、その表面の凹凸をしっかりとシャープに写し取ってくれた。記憶通りの鮮やかな発色は、いかにも富士フイルムのカメラらしい(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS使用、ISO200、1/200秒、F5.6、-0.7補正)
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ISO800で夜のホールを撮った。このぐらいの感度ならばクリーンでノイズが少ない絵を得られる。アオリ気味にフレーミングしたが、約104万ドットのチルト式液晶モニターのおかげで楽な態勢でシャッターを切れた。「タッチフォーカス」「フォーカスエリア選択」「タッチショット」が可能なので、ローアングルやハイアングルの撮影も楽チンだ(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS使用、ISO800、1/30秒、F2.8、-0.7補正)
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EVFは約236万ドットの有機ELを採用する。表示タイムラグは約0.005秒でフレームレートは54.54fpsと、動きのある被写体にも対応できる。明るく大きく見やすいので、これからのシーズンでも厳密なフレーミングができる。露出補正など撮影効果が確認できるのも、EVFならではのメリットだ(XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS使用、ISO200、1/250秒、F8.0、+0.7補正)
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