現在の高級コンパクトデジカメブームを作り上げた立役者のひとつが、富士フイルムが2011年3月に発売した「FinePix X100」だ。デビュー当初は、コンパクトデジカメと同じ「FinePix」のペットネームが付けられていたが、いつしか高画質モデル「FUJIFILM X」シリーズの中核として存在感を増していった。そしてこの春、使いやすさに磨きをかけた第4世代モデル「X100F」がいよいよ登場した。

2月23日に発売した富士フイルムの「FUJIFILM X100F」。末尾のFは、X100シリーズの4世代目であることを表す「Fourth」のFからきている。実売価格は14万5000円前後で、シルバーとブラックの2色を用意する
[画像のクリックで拡大表示]

最新ミラーレス一眼と同じ撮像素子や画像処理エンジンを搭載

 X100Fは、2014年11月に登場した先代の「X100T」の正常進化モデルで、光学ファインダーと電子ビューファインダーのいいとこ取りをした独自の「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を継承。画質の要となる撮像素子や画像処理エンジンは、最新ミラーレス一眼「X-T2」「X-Pro2」などと同じX-Trans CMOS IIIセンサーやX-Processor Proを採用し、高感度特性の向上や動作の高速化などが図られた。Xシリーズならではのフィルムシミュレーションももちろん搭載しているので、往年の銘フィルムの味わいをカンタンに再現できる。

美しい描写で定評のあるフィルムシミュレーションももちろん搭載している。写真のようなベルビアモードなど、懐かしいフィルム独特の色合いが楽しめるのがうれしい。フィルムシミュレーションブラケットを使えば、1回のシャッターで3種類の表現を記録することも可能である(ISO200、1/140秒、F6.4、-1補正)
[画像のクリックで拡大表示]
厳密なフレーミングをしたい時は電子ビューファインダー、高速に撮影したい場合は素通しの光学ファインダーと、X100Fのアドバンスト・ハイブリッドビューファインダーは用途と気分によってファインダーをレバー操作で切り替えられる。光学ファインダー使用時でも、右下に小さくライブビューを表示できるエレクトロニックレンジファインダーモードも、場合によっては有効だ(ISO200、1/900秒、F7.1、-0.3補正)
[画像のクリックで拡大表示]
最新の画像処理エンジン「X-Processor Pro」の恩恵で、高感度特性も向上した。東京駅名物の天井をISO500で撮影したが、レリーフの立体感や天井付近に張られた細かなネットまで、崩れることなく描写された(ISO500、1/60秒、F2.0)
[画像のクリックで拡大表示]