パナソニックがエントリー向けの小型ミラーレス一眼を一新した。レンジファインダーカメラ風のおしゃれなデザインに一新した「LUMIX GF9」は、旧モデル「LUMIX GF7」で定評のあった自分撮り機能などはそのままに、ハイエンドLUMIXのウリでもある「4Kフォト」に対応した意欲作だ。タッチパネル式のチルト液晶によるダイレクトな撮影や高速なオートフォーカス、ローパスレスセンサーによる精細な画質など、かわいらしい外観からは想像できない実力を備えていた。

パナソニックが2017年1月に発売した小型ミラーレス一眼「LUMIX DC-GF9」。製品は、薄型の標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH.」と単焦点レンズ「LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.」の2本が付属するダブルレンズキットのみ用意する。実売価格は8万6000円前後
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秒30コマの高速連写として使える4Kフォトが自分撮りでも活躍

 LUMIX GF9は、スマホで日常的にセルフィーを撮っている女性にピッタリなカメラに仕上げられている。上方向に180度開くタッチパネル式の背面液晶と、カメラを支える右手でもシャッターが押せるWシャッターを先代モデルより受け継いでおり、一人でもセルフィーがラクに撮れる。

 さらに注目なのが、撮影した4K動画から800万画素相当の写真を切り出す4Kフォトモードと自分撮りモードを組み合わせた「4Kセルフィー」を新たに搭載したこと。目つぶりや半目などで失敗しやすいセルフィーも、秒30コマ相当の高速連写として使える4Kフォトの技術を使うことで、ベストショットをたやすく得られるようになった。素早く動く被写体を撮らない限り、活躍するシーンがいまひとつ少なかった4Kフォトの新たな使い道となりそうだ。「美肌効果モード」「スリムモード」「自分撮りパノラマ」など、セルフィーを日常的に使っている人に歓迎されそうな機能も充実している。

上方向に180度開くタッチ式液晶は反応がよいこともあり、とても使いやすい。セルフィーやローアングル時だけでなく、通常の撮影時でも狙ったところにダイレクトにピント合わせが可能で、素早く撮影できる。野球場にあるスコアボードの文字をタップして撮影。ストレスがないシューティングが楽しめた(LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH.使用、ISO200、1/1600秒、F4.2、24mm相当)
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チルト式液晶は、特にローアングル時に絶大な威力を発揮する。しゃがみ込んでネコを撮ってみたが、窮屈な体勢でもフレーミングとピント合わせが正確にできた。25mmのレンズは、絞り開放でのボケ味が美しい(LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.使用、ISO200、1/2500秒、F1.7、50mm相当)
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便利なタッチ式液晶と素早さが向上したオートフォーカス性能のおかげで、とにかくストレスなく撮影できる。ブラブラと散歩中に見つけた何気ないシーンも、パッとシャッターが切れるのだ。自然な色再現と描写も好感が持てる(LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH.使用、ISO200、1/100秒、F3.5、24mm相当)
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4Kフォトの「フォーカスセレクト」を使えば、撮影後に自由にピント合わせができる。フォーカス位置に迷ったときや、ピント合わせが難しい条件のときでも安心だ。「フォーカス合成」を使えば、手前から奥まですべての被写体にピントを合わせることもできる(LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.使用、ISO200、1/1600秒、F1.7、50mm相当)
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