撮影して分かるカメラ性能の違い

 カメラはiPad Proの1200万画素に対して、新iPadは800万画素にとどまる。しかも写真の色域に差があるために、写真を撮影して比較してみると差がはっきりする。

 新iPadにはフラッシュがないし、そもそもiPadで写真を撮るのか……という意見もありそうだ。僕の場合は書類などを取り込むケースが頻繁にあるが、そんな使い方なら新iPadでも問題ない。

 新iPadは、世代の古いボディーに高性能なCPUを搭載し、価格を抑えたモデルだ。液晶やカメラの性能に欠点はあるが、用途によっては問題なし。予算不足で今までiPadの購入を見送っていた層も、これなら手が届くかもしれない。他社の製品と比べても、コストパフォーマンスは高いだろう。例えば、エイスースの「ZenPad 3S 10」は、同じ9.7型液晶を搭載するライバルモデルだが、価格の安さ(直販サイトで4万2984円)という優位点はなくなってしまった。

 新iPadは、年配の親へのプレゼント、中学、高校、大学の入学祝いにもいいと思う。春のシーズンに、あえてこんなモデルを投入したことは高く評価したい。なお、ストレージを128GB搭載したモデル(4万8800円)もあるが、僕なら32GBのWi-Fiモデルを買って、ストレージを節約して使う。安くないと意味がないからだ。

iPad Pro(下)ではレンズの下にあるフラッシュが新iPadにはない
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付属のACアダプターとLightningケーブル
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【新iPadの写真】
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【iPad Proの写真】
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新iPadの写真は明らかに色合いがよろしくない。iPad Proと比べると画素数以上に差が大きい

著者

戸田 覚(とだ さとる)

1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。近著に、『一流のプロから学ぶ ビジネスに効くExcelテクニック』(朝日新聞出版)がある。
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