OneDriveのオンデマンドも便利だが……
Windows 10 Fall Creators Updateは、Windowsのアップデートでも順次適用されており、僕の環境でも、ほとんどのパソコンに自動でインストールされている。まずはアップデートされた機能をおさらいしておこう。
一番の目玉機能は「Windows Mixed Reality」で、ヘッドセットを利用してVR(仮想現実)やAR(拡張現実)が楽しめるというものだが、個人的にはまったく関心がない(関連記事:Windows Mixed Reality 使って分かった〇と×)。と言うのも、VRをちょっと楽しむ程度ならスマートフォン+ゴーグルで十分だと思っているからだ。5万円以上も出して専用のゴーグルを買うほどVRが好きではないし、現状ではそこまで出費したくなるほどのコンテンツもない。今回は、インターフェースのデザインも変更になっているのだが、こちらもほとんど気が付かない程度の変化だ。
個人的にかなり期待していた機能が「OneDrive」のオンデマンド機能だ。これは、すべてのファイルを同期するのではなく、使うものだけをダウンロードして利用する仕組み。「エクスプローラー」でもファイルがローカルにあるかどうかがひと目で分かる。
ストレージ容量が心もとないモバイルノートでは、OneDriveのオンデマンド機能は便利だろうと思っていたのだが、実際に使ってみるとやっぱり不便な点も少なくない。と言うのも、僕はファイルのプレビューをよく利用するからだ。仕事ではバージョン違いのファイルがたくさん出来上がっていることが多く、ファイルを開かなくても中身が分かるのがとにかく便利なのだ。
ところが、オンデマンドのファイルはプレビューが表示されない。プレビューなしならば、ブラウザーでOneDriveのフォルダーを開いて、ウェブ上でファイル探しをしたほうが手っ取り早かったりする。
他にも、電卓で通貨計算ができるようになったり、ペイントが3Dに変わるなど、いろいろと変更点が多いのだが、僕に言わせればどれも小ぶり。もちろん気に入っているものもあるが、「さすがはメジャーアップデートだ」と思えるほどではなかった。