タムロンの交換レンズといえば「高倍率ズーム」「近寄れる」「ボケがきれい」「手ぶれ補正が強力」、そして「懐に優しい」というのが一般的なイメージだと感じる。ただ、ラインアップが売れ筋に絞り込まれていることと、決して安っぽいわけではないがデザインが金ピカで派手派手しいことが、僕としては残念な気もしていた。

 そのデザインコンセプトが2015年に一新され、外装はスタイリッシュに生まれ変わった。さらに、これまであまり力を入れてこなかった単焦点レンズを精力的にリリースするなど、チャレンジングな姿勢を打ち出してきた。製品のバリエーションはなかなか増えないものの、既存レンズの更新は着々と進んでいる。

 今回取り上げる「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2」は、2012年に登場した前モデル「SP70-200mmF/2.8 Di VC USD」の改良版となる新製品だ。前モデルは、コストパフォーマンスのよいレンズとして話題を集めたが、特に望遠側の描写がやや甘くなるのが残念だった。今回の新モデルでは、外装のデザインだけでなく光学系も改良したという。わずか5年でのリニューアルは、その点も考慮しているのかもしれない。

タムロンが2017年2月に発売した大口径望遠ズームレンズ「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2」。キヤノン用とニコン用を用意する。実売価格は14万2000円前後
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 レンズを手にすると、前モデルとはデザインや質感があまりに違うのに驚かされる。とても同じメーカーの製品とは思えない雰囲気だ。ただ、鏡筒の金属部分が滑りやすいのが気になった。カメラに装着して構える分には問題ないが、レンズ交換のときは注意が必要といえる。一方で、三脚座がアルカスイス互換のクイックシューに対応した点はありがたい。対応する雲台を使用していれば、レンズの着脱はとてもスムーズだ。

ふと見かけた白い壁。街路樹の影がまるで水墨画のようだった(EOS 5D Mark III使用、ISO100、1/250秒、F5.6、92mm)
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アスファルトの照り返しがもろにレンズへ差し込む厳しい状況。それでこの描写とは驚かされた(EOS 5D Mark III使用、ISO100、1/320秒、F2.8、89mm モデル:麻帆)
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手ぶれ補正を流し撮り用のモード2にして撮影。前モデルよりファインダー像が安定するようになった(EOS 5D Mark III使用、ISO100、1/20秒、F16、107mm)
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