今回取り上げるのは、2016年11月に登場したオリンパスのマイクロフォーサーズ用高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」。広い画角をカバーしながら小型軽量に仕上げた点もさることながら、強力な手ぶれ補正機構を内蔵しているのがポイント。「OM-D E-M1 Mark II」など5軸シンクロ手ぶれ補正機構を搭載するカメラに装着すると、1秒や2秒のスローシャッターでも手ぶれせず夜景が手持ちで撮れる、という驚きの性能も注目を集めている。

 オリンパスのマイクロフォーサーズ用レンズには、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」という開放F2.8通しのコンビがある。35mm判換算で24-300mm相当という広いレンジを、F2.8の大口径ズームとしては劇的に小さく軽いこの2本のレンズでカバーできますよ、というのがセールストークだ。僕も12-40mmを持っているのだが、確かに40-150mmもあれば便利だよなぁ……と思っていた。

 そこに登場したのがこの12-100mmである。望遠端は200mm相当までだし、明るさもF4とやや暗い。しかし、ほとんどの撮影が1本で事足りるというのは大きなアドバンテージだ。カテゴリーは確かに高倍率ズームになるのだが、この小ささだけで十分価値がある。フルサイズで24-200mm/F4というズームレンズを作ったら、持ち歩くにはかなり苦痛なサイズになることは容易に想像がつく。もちろん、フルサイズとマイクロフォーサーズを単純に比較することはできないが、いいかえればマイクロフォーサーズのメリットをうまく生かした製品ともいえる。オリンパスのハイスペックレンズだけに、高いレベルの防塵防滴構造を備えている点も見逃せない。

オリンパスのマイクロフォーサーズ用高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」。実売価格は13万5000円前後
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高性能ミラーレス一眼「OM-D E-M1 Mark II」に装着したところ。35mm判換算だと24-200mm/F4相当の撮影ができるとは思えないほどコンパクトだ
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このレンズをひとことでいうなら、散策しながらのスナップが楽しくなる一本。自分の脚も使いながら、ベストな構図を作っていくことができる(OM-D E-M1 Mark II使用、ISO200、1/500秒、F11、25mm)
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白い壁のディテールもしっかりと描写してくれた。どんな状況でも安心して使える(モデル・麻帆)(OM-D E-M1 Mark II使用、ISO200、1/125秒、F5.6、28mm)
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足もとの花壇をバリアングル液晶で真上から撮影。こうした場面では高倍率ズームがありがたい(OM-D E-M1 Mark II使用、ISO200、1/80秒、F5.6、25mm)
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F8まで絞ると周辺まで鋭いキレ味に。単焦点レンズに匹敵する描写性能だ(OM-D E-M1 Mark II使用、ISO200、1/640秒、F8、12mm)
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