中古のiPadが売れている。第5世代となる新型iPadが3月末に登場し、旧モデルの価格が下がって買いやすくなったことや、新生活が始まって「iPadを手ごろな価格で入手したい」と考えるビジネスパーソンや学生が増えたことが理由とみられる。

アキバの中古ショップでは、歴代iPadの中古品や未使用品が多く売られている。新品と比べてもそれほど安くない未使用品よりは、旧型の中古品が狙い目だ
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 中古品を扱うじゃんぱら 秋葉原4号店の宮内和幸氏は、「iPadはiPhoneと比べて世代間の差がそれほど大きくない。CPUや指紋センサー、重量などは世代が新しいモデルほど優れているが、OSのバージョンや2048×1536ドットのRetinaディスプレイは比較的古いモデルでも変わらない。Webブラウザーの利用や電子書籍の閲覧など、基本的な作業ができればよいならば、必ずしも最新モデルのiPadである必要はない」と説明する。

iPadはモデルごとの違いが分かりづらいが、このように性能比較表を掲げているショップもある
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 だが、あまりにも古いモデルだと、さまざまな点で不満を感じることになりかねない。中古品はどの世代からがお薦めなのか、9.7型液晶のiPadシリーズと7.9型液晶のiPad miniシリーズでベストチョイスを聞いた。

9.7型iPadは、性能と可搬性で満足できるiPad Air以降がお薦め

 3月末に登場した第5世代のiPadは、過剰な装備を省いて価格を抑えたことが話題となった。32GBのWi-Fiモデルは3万7800円(税別)と、税込みでも4万円ちょっとの価格で入手できる。スタイラスペン「Apple Pencil」での入力やキーボード付きカバーの装着に対応した上位シリーズ「iPad Pro 9.7インチモデル」(6万2800円、32GBモデル、税別)と比べればかなり安い。とはいえ、「4万円の出費は厳しい」と考える人もいるだろう。

 宮内氏は、「中古でiPadを購入するならば、最低ラインはズバリiPad AirとiPad mini 2」と断言する。iPad Airよりもひと世代古いiPad(第4世代モデル)と比べると、CPUが64ビット対応のA7チップになって処理性能やグラフィックスの描画性能が高まったのが大きな違いだ。液晶パネルは解像度こそ変わりないが、本体が170g以上も軽くなってひとまわりコンパクトになり、可搬性は大幅に高まっている。

中古iPadで狙い目なのがiPad Air。不満のない性能を持ちながら手ごろな価格で買える
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7.9型液晶の小型モデルならば、2世代目のiPad mini 2がお薦め。Retinaディスプレイを搭載しており、表示の精細感は9.7型iPadを上回る
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 iPad Airの中古品の相場は2万8000円前後と、第5世代iPadよりも1万円ほど安く購入できる。セール品やリース上がりの商品は、2万円台前半~半ばで買えることようになった。使えるアプリに差はほとんどないので、入門用には最適だ。

 第4世代以前のiPadは処理性能が高くないので、アプリの起動や動きが重たい。使っていてストレスを感じる可能性が高い。いくら安くても、日々実用的に使いたいならば見送ったほうがよい。

 キズなどがあって程度がいまひとつでも構わなければ、ひと世代新しいiPad Air 2を狙いたい。iPad Airと比べると、CPUが新世代のA8Xチップになって処理性能やグラフィックスの描画性能が高まったほか、指紋認証機能のTouch IDが備わるのが大きな違い。液晶パネルは解像度こそ変わりないが、反射防止の工夫が施され、見やすくなった。重量も30gほど軽くなっている。中古品の相場は3万円台前半だが、程度が悪い中古品は2万円台で売られることもある。セールで安くなることもあるので、ゴールデンウイークや週末、ボーナス時期は狙い目といえる。

iPad Airよりもひと世代新しいiPad Air 2が安く出回るケースが増えてきた。安ければ買いだ
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 7.9型液晶のiPad miniは、iPad mini 2がズバリ買い得だと指摘する。「ひと世代前のiPad miniは液晶がRetinaディスプレイではないので、表示の粗さが目立つ。ひと世代新しいiPad mini 3は、Touch IDを搭載するのがポイントだが、CPUなど基本性能はiPad mini 2とまったく同じ。価格がこなれたiPad mini 2がよい」と語る。中古品の相場は、iPad mini 2が2万円前後なのに対し、iPad mini 3は2万5000円前後と確かに高い。Touch IDが必要でなければ、iPad mini 2がベストバイといえそうだ。

(文/白石ひろあき)


※価格情報は、すべて2017年4月22日調べ。記事中の価格は、基本的に消費税8%を除いた税別の金額を記載しています。しかし、秋葉原では8%の税込み価格のみ掲示している販売店が多数を占めることを考慮し、例外的に消費税8%を含む税込み価格で表記します。税別価格のみ掲示している商品は、金額のあとに(税別)の表記を入れています。ご了承ください。価格は変動する可能性があり、在庫切れになるケースもあります。