トゥミでもない、ポーターでもない、黒いボディに赤いラインが入ったビジネスバッグ。どうやら「ブリーフィング」というブランドらしい。気になっていたけど詳しくは知らない……。そんな人のために、ブリーフィングの生い立ちや特徴、魅力を探る。

【1】「ブリーフィング」は“日本生まれ、米国育ち”

 まず最初に伝えておきたいのが、ブリーフィングは日本のブランドだということ。バッグに付いているタグには“MADE IN USA”と書かれており、見た目の雰囲気からも、アメリカっぽいと思っていた人も多いはず。実は半分正解。ブリーフィングのバッグは日本で企画・デザインされ、1998年の創業当初から全てを米国で生産しているからだ。

 日本にも優秀なカバン職人やバッグ工場があるにも関わらず、なぜコストや手間のかかる海外の工場で生産するのか。ブリーフィングを手掛けるセルツリミテッドによると、そこにはMADE IN USAへの強い憧れがあったからだという。

 ブリーフィングの創業メンバーは現在40代半ば。米国発信の映画や音楽、スケートやサーフカルチャーが全盛の時期に、青春時代を過ごしてきた。もう一世代上のように、MADE IN USAの衝撃をダイレクトに体験したわけではないが、セレクトショップやインポートショップを通じて米国製プロダクツの魅力や先進性を肌で感じてきた世代なのだ。

 また、こうした米国製プロダクツへの憧れは、次の世代にも引き継がれる。ブリーフィングの主な購買層が「30代男性」(セルツリミテッド 広報宣伝部部長の萩原武氏)ということからも、その影響力が分かるだろう。30代にとっても“米国製=ちょっと良いモノ”というイメージが強いのだ。

ビジネスバッグの看板モデル「ネオB4ライナー」。ビジネスシーンでの使用頻度が高いB4サイズの書類が入り、外装・内装ともにポケットを多数備えている。ショルダーストラップが付属する2WAYタイプ(4万2000円)
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ブリーフィングのコレクション第1号モデル「プロテクショントート」。サイズ感や機能性が高く評価され、トートバッグを仕事鞄として広く認知させた名作。厚めのウレタン素材が前後に入っていて自立する(3万5000円)
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ブリーフィングのバッグには、MADE IN USAと書かれたタグが付く。そのため、米国のブランドだと思っていた人も多いのでは?
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