アートとしても見逃せない、東京の伝統を生かした三味線

三絃司きくおか「雷神図小三味線」(8万5320円)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回、大きなスペースを使って大々的に展開していたのが、「東京手仕事」のブース。東京の伝統工芸品を、匠の繊細な手仕事の魅力を中心に紹介、世界に発信するという、東京都中小企業振興公社による取り組みとして展開されているブースだ。そのコンセプト通り、都内の伝統工芸のメーカーをまとめて紹介していく展示になっていた。また、A4ハードカバー、1冊ずつ紙も装丁も製本も違う3冊の豪華ブランドカタログも配布。とても力が入った取り組みのようだった。

 その中で最も目を引いたのは、以前のギフト・ショーレポートでも取り上げた、三絃司きくおかのモダンな三味線の新作、「雷神図小三味線」だった。スリムで薄い作りのきくおかの小三味線は、弾きやすく、サイズ的にも家に置きやすいのだが、その特徴を利用した「飾り三味線」として、三味線が弾けない人にも楽しんでもらえる製品として作られたのが、この雷神図が描かれた三味線。

 雷神図は俵屋宗達のもので、所蔵している建仁寺の許可を得て使用している。合成紙に金一色でプリントし、躍動感が出る形にトリミングされているので、十分に鑑賞に耐える出来だ。三味線としても本格的に弾けるクオリティーなので、海外への土産にも良いのではないだろうか。

金一色にアレンジされた、俵屋宗達の雷神図が描かれた三味線。小ぶりなので飾るのにも最適
[画像のクリックで拡大表示]