グランプリのハサミはため息が出るすごさだ!

カール事務器「エクスシザース」近日発売予定
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 今年の日本文具大賞機能部門のグランプリを受賞したのは、カール事務器のハサミ「エクスシザース」。切る道具をさまざまな形で開発してきたカール事務器が満を持して発表した「切れる」をコンセプトにした汎用のハサミだ。これが、ものすごい。まず、刃が通常のハサミの約2倍となる3mmの厚さがあるのだ。あまりに厚くて型では抜けず、一本一本、レーザーカッターで切っているのだそうだ。その厚いステンレス刃に職人が水研ぎ作業で、まるで包丁のような二段になった刃を付けている。この刃だけでもすさまじく切れそうなのだ。その上、ハンドル部分から刃先まで、一枚の金属板から切り出しているので、切る際に刃先がブレず、力もムダなく伝わる。参考価格7000円というのもうなずける凝りようなのだ。

厚さ3mmの分厚い刃の迫力
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職人が水研ぎ作業で付けた二段になった刃のアップ
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 実際に切ってみると、確かに驚くほど切れる。これまでの切れるといわれていたハサミは繊細で、紙なら触れただけで切れるけれど、ザクザク切る感じではなかった。エクスシザースは、刃物として強力というか、良く切れる鎌のような切れ味だ。サクッと切り落とす感じだった。

擦りすじのない刃の裏側が、スムーズな刃の開閉を物語る
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ハンドルまで一体になった刃。そして、左右共に握りやすいハンドルの形状
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 刃の内側がとにかく平滑で筋がなく、刃がビックリするほどスムーズに開閉するのも、切れ味の秘密だ。製造は岐阜県関市、刃は貝印の協力も得ているという。このところ、高品質だけに価格もそれなりの高級文房具のヒットが続いているが、エクスシザースもかなり売れるのではないだろうか。持っていたいハサミだ。

(文・写真/納富廉邦)