合羽橋の老舗料理道具店飯田屋6代目、飯田結太氏がイマドキの料理道具を徹底比較する連載。今回は、2018年2月に東京ビッグサイトで4日間にわたって開催された、ホテルや旅館、給食、フードサービスなど食のプロ向けの商品展示会「HCJ2018」で見つけた注目の調理道具を紹介する。

食のプロ向けの商品展示会「HCJ2018」では最新の包丁がずらりと並んでいた
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 こんにちは、飯田結太です。食のプロ向けの商品展示会「HCJ2018」に行ってきました。展示会の総来場者数は6万1191人と、2017年よりも4000人以上増加して大盛況。これは、インバウンド(訪日外国人)需要の増加に加え、東京五輪に向けてフードサービス業界が活気づいているから。展示されていた商品も現在の業界の状況をサポートするような道具類が多くみられました。今回はそんな会場で見つけた話題の商品を紹介します。

2018年2月20~23日まで東京ビッグサイトで開催された「HCJ2018」
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合羽橋の料理道具専門店飯田屋6代目、飯田結太氏
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 会場で多く見かけたのは、インバウンドを意識した調理道具や便利グッズ、料理人が不足している問題を解消するようなアイデア商品でした。例えば、海外からの観光客に人気の高い、刃に波模様がついた高額なダマスカス包丁。それがなんとカトラリーのナイフとして登場するなど、高級志向が高まっているものがある一方で、素人でもプロと同じように調理ができる道具や、使い捨て感覚で使える調理道具などが目立ちました。

 驚くほど高額なものと低価格のプロ仕様、職人が究極の料理を作れる道具と素人でも一定のレベル以上の料理が作れてしまう道具などと、二極化が進んでいるようです。

刃に波模様がついた高級ダマスカスカトラリーセットは1万2000~1万5000円
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 二極化が進む状況のなかで注目すべき動きは6点。今回は下記についてのレポートをお届けします。

・プジョーからゴマ専用器が登場
・海外メーカーが日本酒用グッズを発売
・衛生面重視の傾向を反映した包丁
・IH調理道具の進化
・エンターテインメントな調理道具
・どんなに雑に使っても傷つかないカトラリー