一つとして同じものはないマーブル模様の手作り万年筆

笑暮屋「棗(なつめ)」(3万3000円~6万5000円)
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 笑暮屋は、エボナイトを加工する工場を持つ日興エボナイトの万年筆店。エボナイト軸の万年筆のセミオーダーを中心に、手作りの万年筆を販売している。軸のデザインを選び、素材を決め、インク供給方式を選び、サイズを選ぶ。さらに、描線の太さを決めれば完了。注文から約2カ月で万年筆が出来上がる。特に、一つとして同じものがないマーブル模様を選べるのがうれしい。また、インク供給方法もカートリッジやコンバーターだけでなく、昔ながらのインク止め式が選べるなど、笑暮屋ならではの万年筆が手に入るのだ。

 そのなかで、今回紹介するのは、「棗(なつめ)」という上部と下部を切り落としたスッキリした軸のデザインのもの。エボナイトの手に吸い付くような独特の質感には、このシンプルな形がよく似合う。クリップのない「方舟(はこぶね)」もお薦めだ。価格は、インク供給方法をカートリッジ式にして、サイズをSサイズにすると最も安くなり、サイズを大きくしてインク止め式にすると高額になる。

 エボナイトを磨いて出した艶や天然のマーブル模様は、ほかでは味わえないもの。ペン先はドイツのBock製14金。安定した品質で信用できる。全体に丁寧に作られていて、品質とセミオーダーであること、高品位なエボナイトの軸ということを考えると、かなりお買い得と言えるだろう。

キャップが同軸に深く差し込めるから、キャップを後ろに差して書いても重量バランスは悪くない。エボナイトはゴムが原料なので、握ったときに滑りにくく、使っているうちに手になじんでくる
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ペン先は小ぶりだが、安定して書けるドイツ製。刻印もシンプル
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この一本一本違うマーブル模様がエボナイトの特徴。軸には「EBOYA maid in tokyo」の刻印がある
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