2018年に入って、各メーカーから筆記具の高級ラインを開発中という情報が次々と入ってきている。2017年から注目され、ヒットしているモノも多い高級筆記具。そのブームをけん引しているブランドを紹介する。今回は先駆者的存在のトンボ鉛筆の「ZOOM」。

 日本製のボールペンは、機能という点では世界一と言ってもいいが、デザインとなると、まだ海外製品にはかなわないのが現状。しかし、ラミーが、デザインを意識した量産型の筆記具として「サファリ」を発売した6年後の1986年には、トンボ鉛筆がデザインに重点を置いた筆記具のシリーズを発表している。それがZOOMシリーズだ。

歴代ZOOMシリーズが並ぶ。細かいバージョン違いはあるが、形状としてはこれらがZOOMオリジナルの全デザインだ
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 このシリーズはすごい。なぜかというと、第一弾として発売された「ZOOM505 bw」が、いまだに現役製品として販売されていること。さらにそのルックスは今でも古さを感じさせず、このデザインを継承した、初のキャップ式多機能ペンとして、2018年3月16日に最新作「ZOOM505 MF」が発売されたことだ。

トンボ鉛筆「ZOOM505 bw」水性ボールペン(2000円)。太軸に厚いラバーグリップの書き心地の良さは今も健在
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 最新作のZOOM505 MFは、一見、太軸のカッコいいキャップ式ペンなのだが、これがキャップを開けると中は回転式の多機能ペンなのだ。そして、キャップを尻軸に付けても、きちんとシャープペンシルのノックができる。よく考えると、キャップが付いている意味はほとんどないのだが、32年前のオリジナルのZOOM505のデザインを大事にしつつ、多機能ペンとして仕上げるというとがり方が、いかにもZOOMシリーズらしい。

トンボ鉛筆「ZOOM505 MF」(5000円)。ZOOM505のデザインをそのままに、世界でも珍しいキャップ式の多機能ペンに仕上げた。色は、写真のシルバーのほか、ブラックとペルシアンブルーがある
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油性ボールペンの黒と赤、シャープペンシル(0.5ミリ芯)を備えている
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