フリクションボールやジェットストリーム、オレンズ、デルガードといった筆記具のヒットは、「書く」という行為に対して意識の高いユーザーを増やした。そうなると、「書く」ためのノートやメモ帳にも関心が高まるのは当然のこと。これまで「書き心地が良い紙」を開発しても、一部のマニア向けの商品にとどまっていたものが、多くの人の関心を引くようになり、さまざまなシチュエーションで使えるノートやメモが登場。いわゆる「進化系」とか「超便利」といったキャッチフレーズが付くような派手な機能はないが、「それがあるから助かる」と頼りになる紙製品が増えているのだ。

神戸派計画「グラフィーロ スタイル」2000円~2400円
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 神戸派計画の「グラフィーロ」は、万年筆で書いたときに心地良いタッチが得られるオリジナルペーパーを使った文房具のシリーズ。万年筆での筆記に付きものの、裏写りや裏抜けをおさえた、まさに万年筆専用用紙といえるこの紙は、安心して筆記できる機能性はもちろん、インクがスムーズに流れ出る感触を味わえる心地良さも併せ持っている。その紙を使ったハードカバーのノートが「グラフィーロ スタイル」だ。A5サイズよりも少し幅が短い、A5スリムサイズは横幅120mm。大きすぎず小さすぎず、女性が片手で持てる大きさで、万年筆用ながら、立った状態で手に持って書くのにも適している。

ノートは方眼タイプ、横罫と無地がある。無地のみ2000円で、横罫と方眼は2400円
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太めの万年筆で書いても裏に抜けも透けもしない。うっすらと文字が透けているが、ほぼ見えない
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 このノートの最大の特徴は、1ページ目から最終ページまで、キレイに平たく開く、見返しページのない特殊な糸とじ製本だ。単に、机の上で開きが良いというレベルではなく、手に持った状態で、第1ページから最終ページまで平たく開いて、本当に書きやすい。ノートのノドの部分を超える線もスムーズに引けるから、ページをまたがって図などを書くときに便利。万年筆専用らしく、専用の吸取紙「SUITO blotting paper」が1枚付属する。

こんなふうに、平らに開くのだ。1ページ目からスムーズに書けるのはありがたい。全188ページが全部隅まで使える
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紙の表面の拡大写真。なめらかにムラがある感じが書き心地につながっているのだろう
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万年筆のインクがにじまず、キレイに乗っている。罫線もインクを弾かない
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