アポロ11号が月の石を地球に持ち帰る際、ゼロハリバートン製の格納器が使用されたという。ゼロハリバートンは頑強なアルミニウム製アタッシェケースで広く知られるブランドだが、昨今は”袋もの”と呼ばれる、いわゆる一般的なバッグにも力を入れている。なかでもビジネスバッグのラインアップは多く、ビジネスリュックも毎シーズン発売しているのだ。

 今回紹介する「PRF 3」は、2017年12月に発売された新シリーズ。ナイロンバッグの最上位モデルとして展開されており、ターゲットはスーツ着用のビジネスパーソンだという。バックパックはサイズ違いで2型、3WAYブリーフが2型と、全9型のうち背負えるものが4型もあり、これらは本国の米国企画という点が興味深い。

ゼロハリバートン「PRF 3 バックパック 8085200」(4万円)
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 エースの広報担当の山田絢音氏は、「米国では金融業の人もリュック率が高い」と言い、日本以上にビジネスリュックが認知されていると話す。

 そのため、金融業のスーツスタイルにも合うように、サイズバランスにこだわって作られている。スーツに違和感なくフィットする薄マチ設計で、デザインも極力シンプル。前面にブランドロゴをあしらうこともなく、ゼロハリバートンを象徴する”ダブルリブ(2本のプレスライン)”のメタルパーツを施すだけにとどめている。

品の良い薄マチ設計。サイドにさりげなくロゴプレートがあしらわれている。大きく開閉できるようにファスナーがゆるやかにカーブしているのも特徴のひとつ
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スーツに合うサイズバランスにこだわったという。写真のリュックは小さいほうのモデルで、サイズはW28×H39×D12cm。米国では体型的に大きいほう(W31×H45×D14cm、4万6000円)が人気だと話す
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 コンパートメントは2層式で、前室にタブレット用ポケット、後室のメインコンパートメントにPCポケットを搭載。「営業先ではタブレットを使ってプレゼンする人も多いため、PCとタブレットを同時に収納できるようにした」(山田氏)という。また、メインコンパートメントは開口部を立体的に作ることで、薄マチとは思えない収納力を確保している。

 内ポケットは先述したPC&タブレット用ポケットしかなく、ビジネスリュックとしては珍しいシンプルな内装。これは「細かく内ポケットを付けてもあまり使わないだろうというデザイナーの意図」(山田氏)らしい。フロントポケットも内装はシンプルな作り。しかしながら上段は止水ファスナー、下段はL字ファスナーで大きく開くなど使い勝手は良い。

前室にタブレット用ポケットを搭載。内ポケットのないシンプルな内装が特徴的
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後室にPC用ポケットを搭載。開口部が立体的なため薄マチながら収納力があり、また荷物を出し入れしやすい
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 外装の素材は1260デニールの高密度ナイロンを使っていて、上品さがあり、また耐久性にも優れる。通気性の高いエアメッシュを採用した背面には、キャリーケースとセットアップできるスリーブも備えており、出張にも対応。また上部のハンドルはアーチが広く、手袋をしたままでもしっかりと握れるなど、ブリーフ同様の機能を持ち、スーツにも合うデザインに仕上げている点が魅力だ。

 「ゼロハリバートンが好きな人は、強く男らしいものを求めているように思います」と山田氏も話すように、硬質なアタッシェケースのイメージが強いゼロハリは、ビジネスバッグにおいても正統派。最上位シリーズには、“リュック=カジュアル”ではない品格があった。