ボールペンの書き味について、いろいろ言われるようになったのは、実はつい最近のことだ。売り場に用意されている試し書きは書き味ではなく、ちゃんとインクが出るかを試すものだった。油性ボールペンに関しては、きちんとインクが出て、ダマになりにくければ、それが“良いボールペン”だったのだ。

 事情が変わってきたのは、2002年に発売された三菱鉛筆の「ジェットストリーム」の登場以降。2006年にはパイロットの「フリクションボール」が登場し、ボールペンにもインクや機能の違いがあることが広く知られるようになった。そのころから、文具は会社から支給されるものではなくなり、自分たちで買う時代になったことも、ボールペンへの意識を高めるきっかけとなった。そこから約10年で、ユーザーの筆記具に対する興味は大きくなり、筆記具全体も大きく変化した。

2015年発売の三菱鉛筆「ジェットストリーム 多機能ペン2&1 MSXE3-800」(800円)。軸の色は写真のボルドーのほか、ライトピンク、ピンク、ネイビー、ブラックがある
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パイロット「フリクションボール」。左3本は「フリクションボール ノック 極細」(各230円)、右3本は「フリクションボール ノック 細字」(各230円)
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