航空会社を選ぶとき、何を基準にしているだろうか。出発時間や乗り継ぎ、運航路線はともかくとして、機内食、座席、エンターテインメント、マイレージ、安全性、イメージなどさまざまな要素があるが、設備とサービスはやはり重要。特にかなりの金額を払うビジネスクラスならなおさらだ。

 なかでもシンガポール航空のエアバスA380やボーイングB777-300ER型機のビジネスクラスは業界でも広さ、仕様ともにトップクラスだという。今回、世界で最も多くの航空会社に搭乗したギネス世界記録を持っている筆者が日本からシンガポールに向かうA380便に実際に搭乗し、その実力をチェックした。

エアバスA380は総2階建てで世界最大の旅客機。日本でシンガポール航空のA380機が就航しているのは成田空港のみ。シンガポールとロサンゼルスに毎日飛んでいる
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A380といえば、ゆとりのある2階席

 出発は成田空港第一ターミナル。搭乗前には同じアライアンスであるANAのラウンジを利用できるが、ラウンジで食事をしっかりとってしまうと機内食が食べられなくなるので要注意だ。

 出発時刻になるとスイートクラス、ビジネスクラスの順に案内され、A380ならではの2階席に直接入れる搭乗橋から機内へと入ってゆく。B747(ジャンボ)の2階席に乗ったことがある方は、天井がやや低くてコンパクトなスペースをイメージするかもしれない。しかしA380の2階席は大型機A340と同じようなサイズ感で、天井も高く横幅もある。正直、ここが1階席なのか2階席なのかよく分からないくらい広く、窮屈と思う人はいないだろう。

 シンガポール航空A380型機の2階席は機材によって2階全てがビジネスクラスのものと、最後尾の一区画だけエコノミークラスが搭載されているものがあるが、今回はオールビジネスクラスだった。シンガポール航空の中では一世代前の長距離ビジネスクラスの座席だが、総2階建てのA380型機の2階席に横1-2-1というゆとりある座席配置。同じくらいのスペースにビジネスクラスの座席を横8席詰め込むエアラインもあるので、このゆとりは他社のファーストクラスレベルといっても過言ではない。

2階席だがB747(ジャンボ)と違って、1階だか2階だか分からないほど広い。そこに横1-2-1という座席配置なのでスペースに余裕があるのは当然
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■変更履歴
初出では「出発は成田空港第二ターミナル」としていましたが、正しくは「出発は成田空港第一ターミナル」でした。お詫びして訂正します。[2015/12/03 12:10]