西友で世間を騒がすキャンペーンを次々と指揮し、現在はドミノ・ピザ ジャパンのCMO(チーフマーケティングオフィサー)を務める富永朋信氏が、ヒット・ブームの理由をひも解きます。

 こんにちは、ドミノ・ピザ ジャパンの富永です。

 2016年7月にスマートフォン向けアプリ『ポケモンGO』が米国・オーストラリアなどに続く形で日本でもリリースされたときの熱狂は、まだ記憶に新しいところです。筆者はリリース当時、オーストラリアにいたのですが、かの地の同僚たちが口をそろえてポケモンやポケモンGOのことを尋ねてくるのに驚いたものでした。

 開発元であるナイアンティックのウェブサイトによると、ポケモンGOは8週間で5億回ダウンロードされ、ユーザーが歩いた距離の総計は46億キロに及ぶとのことで、過去に類を見ないスピードや規模でこのゲームが普及しているのが見てとれます。ちなみに、この46億キロという数字は、地球から冥王星までの距離に相当するとのことです。

 また、日本では企業が通勤途中のプレーを禁止する、タイアップした日本マクドナルドの7月の売り上げが前年同月比約26%増になるなど、ポケモンGOはいちサービスの枠を超え、大きな社会現象の様相を呈しています。

 そこで本稿では、ポケモンGOがここまで爆発的に拡大した理由、マーケティング的視点から見たその意味などについて、考えてみたいと思います。

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