3300円のスタンプが30種類(6カ所のチェックポイント×5種類の回答)セットになった「防災・減災スタンプラリー導入セットA(Xスタンパー丸型印40号30種)」(標準小売価格9万9000円)。その他、訓練に必要な設問パネルや回答用紙は専用サイトからダウンロードして使用する
[画像のクリックで拡大表示]

 防災教育のニーズが高まるなか、子どもが大好きなスタンプを使った世界初の防災訓練プログラム「防災・減災スタンプラリー」を、シヤチハタと東北大学が共同で開発。学校や自治体などに向けて「防災・減災スタンプラリー導入セットA」の受注を2017年9月1日から開始した。

 学校の体育館や地域の実際の避難経路を使用し、チェックポイントを6カ所設け、設問パネルと回答スタンプを設置。設問に対して自分で考えた回答を選んで、ダウンロードしたスタンプラリー台紙など所定の紙にスタンプすることで、防災・減災の知識を楽しく効果的に学ぶことができる仕組みだ。設問に対する回答のスタンプは「自助」「共助」「公助」で3色に分かれていて、押したスタンプのどの色が多いかで被災時の自身の防災タイプが分かるという。

 同社ではスタンプラリーの活用方法を検討する中で、「スタンプラリーの楽しさを有効活用できれば、防災に役立てられるのでは」と考え、防災学の最先端である東北大学災害科学国際研究所と東北大学学際科学フロンティア研究所に協力を依頼。「災害に遭ったときに被害を最小限に抑える適切な行動をスタンプラリーを行いながら自分で考え、実践する力を育てることを目指した。楽しく学べるよう、スタンプ印面のアイコンのデザインを工夫した。また子ども参加するプログラムなので分かりやすさも追求した」(シヤチハタ広報室)。

 受注開始直後から学校や自治体などから問い合わせがあるそうで、「そもそもラリー自体が面白い点や、子どもたちだけでなく地域住民も含めて参加できる点、地域の土地のことに詳しくなる点が評価されているようだ」(シヤチハタ広報室)という。同社ではまずは100セットの販売を当面の目標にしている。

「回答スタンプ」は、「自立タイプ(自助)」「協力タイプ(共助)」「支援タイプ(公助)」の3種で色分けされており、集まったスタンプの色によって自分の“防災タイプ”が分かる
[画像のクリックで拡大表示]
実施事例 仙台市立北中山小学校
[画像のクリックで拡大表示]

(文/桑原 恵美子)