工業用ならではの丈夫さと、洗練されたデザインが魅力
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 製紙メーカーの山陽製紙(大阪府泉南市)が、国内で同社のみが製造する“電線を巻くための工業用特殊紙(工業用クレープ紙)”を再利用した「ピクニックラグ」を2016年6月4日に発売。強度と軽さを兼ね備えた実用性に加え、独特の風合いとおしゃれなデザインで注目を集めている。

 ピクニックラグは工場から出るクレープ紙の端材を使ったレジャーシートとして誕生。2016年6月の「インテリアライフスタイル展」出展後、想定以上の引き合いがあり、端材だけでは生産が追い付かない状況になった。そこで同社では新ブランド「crep(クレプ)」シリーズを立ち上げ、端材に限らず再生紙を使用して増産。半年で3000枚が売れたという。

 同社では、再利用することに主眼を置いた再生紙ではなく、再生紙の価値を高めるという「アップサイクル」をコンセプトに、企業から出るオフィス古紙を使った「カミデコ」、再生紙に消臭・除湿効果のある梅炭をすき込んだ「スミデコ」などのユニークな商品を手掛けてきた。今回のピクニックラグもこのコンセプトに沿い、関西のプロダクトデザイナーにデザインを依頼して完成させた。もとは紙だが繰り返し使えるように裏面にポリラミネート加工を施し耐水性も加えたピクニックラグは、軽くて丈夫なので屋外で使うのに適している。また子どもが食事をするときや、絵を描くときのマットとしても活用されているという。

 再利用している工業用クレープ紙自体、クラフト系古紙を再生したリサイクル品。紙を何度も再生した循環型社会対応商品としての期待も集まっている。タイプは11種類、サイズは3つで、税込み価格は648~1944円。

(文/宝水 幸代)