“食物アレルギー対応調味料”四穀シリーズ「四穀つゆ(300ml)」(希望小売価格399円)、「四穀ぽん酢(200ml)」「四穀白だし(200ml)」(希望小売価格各320円)
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 食物アレルギー(即時型食物アレルギー)に悩む人は増え続けている。特に乳幼児期に多く、食物アレルギー発症者全体の約8割を6歳以下が占めるという調査結果も出ているほどだ(「日本小児アレルギー学会食物アレルギー委員会の「食物アレルギー診療ガイドライン2012年版」)。なかでも小麦と大豆のアレルギーを持っている場合、食事作りの苦労は絶えない。和食のほとんどに使用されている醤油は、原料に大豆と小麦が使われているからだ。

 鰹節専門メーカーのにんべんは「子どもがアレルギーのため、家族で同じものが食べられない」という母親の嘆きを聞き、アレルギーの原因になりやすい小麦と大豆を含まない汎用調味料の開発に着手。大豆と小麦を使用せず、「ごま」「あわ」「ひえ」「きび」の四穀を使った雑穀醤油と、にんべんのだしの風味を調和させた汎用性の高い「四穀つゆ」を約10年前に完成させた。

 さらにここ数年、グルテンを避ける健康法が定着してきたこともあり、同商品の売り上げが非常に伸びていることから2016年9月、配合を変えてさらに味を良くした「四穀つゆ」に新製品「四穀白だし」「四穀ぽん酢」を加え、シリーズとして発売。味の良さが受けて導入店が拡大するなど、期待以上に好反応を得ているという。

 「食物アレルギー対応という切り口以外にも、ナチュラルフード的なイメージで選ばれるなど、想定外の受け取り方をされているのはうれしい誤算。“四穀”というネーミングの効果や、化学調味料無添加という安心感も要因かもしれない」(にんべん)。

(文/桑原 恵美子)