キングジムのWindows 10搭載ノートPC「ポータブック」が格安で投げ売りされていることが話題になっている。安売りの先陣を切ったヨドバシ.comでは、税込み2万3540円で販売。しかも、10%のポイントまで付いてくる。2016年2月の販売開始当初は9万円近くしていたので、1年も経たず実に1/3以下の価格になってしまった。

キングジム初のパソコンという点と、独自の折りたたみ式キーボードが話題を呼んだ「ポータブック XMC10」。販売開始から9カ月を目前とした11月上旬、突然格安での投げ売りが始まった
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 新品のWindows 10搭載ノートパソコンとして考えると破格の安さであり、FacebookやTwitterなどのSNSでは「安くなったら欲しいと考えていたので、即買った」という声が多く寄せられている。だが、「発表当初からいまひとつと感じていたので、この価格でも悩む」という声も少なくない。実際、価格.comの評価を見ても、満足度は5段階中2とかなり低い。格安で再び世間を騒がせているポータブックは買いなのか、改めてチェックしていきたい。

変形キーボードで12型ノート並みのキーピッチを確保

 ポータブック(XMC10)は、キングジム初のパソコンとして鳴り物入りで登場したWindows 10搭載ノートパソコン。8型の小型液晶を採用することで、本体をコンパクトに仕上げて持ち運びしやすくしたモバイルモデルだ。

 可搬性を高めるために本体を小型にすると、キーボードも小さくなって文字が打ちづらくなるのがモバイルノートの欠点といえる。このジレンマを解消するため、ポータブックは斬新な折りたたみ式のキーボードを採用したのが特徴。通常時、キーボードは左右に90度回転した状態で格納されており、ぐるりと回転させることで展開する仕組みだ。展開時は18mmのキーピッチが確保され、12型クラスのノートパソコン並みの打ちやすさが得られる。キーボードのフレームはアルミで補強してあり、強くタイプしてもたわまず安定してタイプできるようにした。

液晶パネルを開くと、キーボードはこのように90度回転した状態で格納されている
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キーボードをぐるりと回転させることで、タイプできる状態になる。かなり凝ったギミックだ
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18mmのキーピッチを確保していることに加え、キーのたわみを抑える工夫が凝らされており、タイプ感は上々だ
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 この小ささながら端子類は充実しており、標準サイズのUSB端子やHDMI端子、SDカードスロット、アナログRGB端子まで搭載するのも評価できる。充電は、多くのAndroidスマホと同じmicroUSBを採用しており、モバイルバッテリー経由でも充電できるのはありがたい。マイクロソフトのOffice Mobileも搭載しており、ビジネスシーンでも安心できる。

 スペック面で物足りないのが、CPUやストレージ、液晶パネルだ。CPUはインテルのAtomで、ストレージは32GBのフラッシュメモリーのみ。8型液晶の解像度は1280×768ドットと、昨今の格安スマホよりも解像度が低い。総合的な性能は低価格のWindowsタブレット並みといえる。見た目に反して重量は意外と重く、約830gあるのも気になる。

背面にはUSB端子やHDMI端子に加え、アナログRGB端子も搭載する。microUSB経由で内蔵バッテリーの充電ができるのも気が利いている
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