(C) 2017Twentieth Century Fox Film Corporation
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 “ミステリーの女王”として知られ、ギネスブックでは史上最高の20億冊以上が出版されたとして「世界でいちばん売れた作家」に認定されたアガサ・クリスティー。彼女の代表作で、そのプロットや結末がミステリー小説の歴史を変えたと評されるのが、『オリエント急行殺人事件』だ。その傑作ミステリーを、実写版『シンデレラ』を世界的大ヒットに導いたケネス・ブラナーが監督し、新たに映画化した『オリエント急行殺人事件』が2017年12月8日に公開される。

 この映画を語るうえでまず触れておきたいのが、1974年にシドニー・ルメット監督が映画化した同名作品だ。ルメット版は英俳優のアルバート・フィニーがポアロ役を演じたのをはじめ、ショーン・コネリー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ローレン・バコール、イングリッド・バーグマンと豪華キャストが出演。1975年の第47回アカデミー賞では、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞の6部門でノミネートされ、スウェーデン人宣教師のグレタ・オルソンを演じたバーグマンが助演女優賞に輝いている。おそらく日本でも、ルメット監督版の『オリエント急行殺人事件』を見たことがある人も多いだろう。

 ではブラナー監督はこの名作をどう再映画化したのか。違いはどこにあるのか。

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