(C) 2017「火花」製作委員会
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 ご存じの通り、2015年に第153回芥川賞を受賞した『火花』はお笑いコンビ、ピースの又吉直樹が初めて書いた純文学作品だ。漫才の世界に身を投じるも、結果を出せずにくすぶっている青年・徳永と、強い信念を持った先輩芸人・神谷が出会い、現実の壁に阻まれて葛藤しながら歩み続ける姿を描いている。

 2016年6月にはNetflixで全10話のドラマとして初映像化され、同サイトで独占配信。このNetflix版は2017年2月26日から連続ドラマとしてNHKでも放映され、NHKが動画配信サービスのオリジナルドラマを扱ったことも話題となった。

 まずはあらすじを紹介する。

弟子にしてもらう代わりに伝記を書くことになった主人公

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 若手コンビ、スパークスとしてデビューしたものの、まったく芽が出ないお笑い芸人の徳永(菅田将暉)は、営業先の熱海の花火大会で、あほんだらというコンビで漫才を披露していた先輩芸人の神谷(桐谷健太)と出会う。その夜、神谷と一緒に飲んだ徳永は、神谷の芸風と人間味に引かれ、「弟子にしてください」と申し出る。了承した神谷は「代わりに俺の伝記を作ってほしい」と頼む。その日から徳永は神谷との日々をノートに記し始める。

 その後、大阪から東京に拠点を移した神谷と、徳永が吉祥寺で再会。2人は毎日のように飲みに出かけては、芸の議論を交わす日々を送るようになる。そんな2人を神谷の同棲相手・真樹(木村文乃)は優しく見守っていた。しかし、時がたつにつれ、徳永と神谷の間に少しずつ意識の違いが生まれ始める。

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