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 今から11年前の2006年5月に全米公開(日本公開は2007年1月)。環境破壊や温室効果ガスなどによる地球温暖化問題に真っ向から取り組んだその姿勢が評価され、第79回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞と歌曲賞を獲得した『不都合な真実』。この映画で温室効果ガス削減の必要性を訴えていたアル・ゴア元米副大統領は、その啓発活動が評価され、2007年にノーベル平和賞を受賞している。

 この映画の続編『不都合な真実2:放置された地球』がいよいよ公開される。

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 前作は気候変動が人類存亡の危機をもたらすと大勢の人たちに気づかせ、評価を受けた。一方で間違いやミスリードの指摘をはじめ、さまざまな批判も噴出した。例えば北極の氷が溶け出すことでいずれ海面が6メートル上昇し、世界貿易センター跡地も海の底になるといった内容に対し、科学的データなどをベースに「これはとんでもない誇張で、実際には海面の上昇は6センチメートル程度である」などといった反論だ。

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 今回の続編では冒頭、そうした指摘や反論があったことを明かしたうえで、2012年にニューヨークを襲ったハリケーン、サンディにより市内は広範囲に渡って浸水し、ナショナル セプテンバー 11 メモリアル&ミュージアム(世界貿易センター跡地)も浸水被害を受けるなど、前作で指摘したことが現実のものになっていることを伝える場面から幕を開ける。

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 監督を務めたジョン・シェンク氏とボニー・コーエン氏は、続編製作にあたって大きな課題にぶつかったと明かす。その一つが「1作目に対する極端な反応に正面から対応すべきかどうか」というもの。2人は「2006年には化石燃料関係の産業が『不都合な真実』に対して真っ向から意見をぶつけてきた。なかには科学的事実のあら探しを意図するものもあった」と当時の状況を振り返っている。この状況こそがまさに、冒頭のシーン誕生の背景でもあるのだ。

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 そのうえで本作は、前作で警鐘を鳴らしたにもかかわらず対策を怠ってきたことで、前作から10年がたった今、地球環境は良くなるどころか悪化。人々の生活を脅かしているという事実を伝えていくわけだ。

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