(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
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 人類が猿(ape/類人猿)に支配されるという設定と衝撃的なラストシーンで、今なお映画史に燦(さん)然と輝く名作『猿の惑星』(1968年)。その起源を解き明かすシリーズとして話題を呼んだ新3部作の最後の作品となる『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』がいよいよ今週末より公開となる。

 人類が支配していたはずの地球で、どうして猿が知能を持つようになり、なぜ人類が滅亡していったのか。それが明かされていくこの3部作を通して描かれていくのが、シーザーという1匹のチンパンジーの成長だ。人類側の主人公は1作目ジェームズ・フランコ、2作目ジェイソン・クラークと代わってきたが、シーザーとその仲間たちはそのまま登場し続けている。

 では3作目にして最後の作品となる今回、シーザーたちはどんな行動を起こすのか? 本作を紹介する前に、まずは簡単に前2作を振り返ってみよう。

人間の手で育てられたシーザーが苦悩の末、人類へ反乱

 1作目となる『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011年)は現代の米国サンフランシスコが舞台。製薬会社に勤める神経科学者のウィル(ジェームズ・フランコ)は、アルツハイマー症の新薬開発に携わっている。ある日、新薬投与によって知的進化を遂げたチンパンジーが社内で暴れたため、射殺される事件が発生する。

 そうしたなか、ウィルはそのチンパンジーの赤ん坊をこっそり自宅に連れ帰り、シーザーと名付けて育てることに。やがて成長したシーザー(アンディ・サーキス)はウィルと父子のような絆で結ばれ、驚異的な知性を発揮するようになる。しかしあるトラブルが原因で、動物保護施設に収容されてしまう。そこで猿たちが人間に虐待されている現実を目の当たりにしたシーザーは苦悩の末、仲間を率いて人類への反乱を実行する。

10年後、平和に暮らしていた猿と人類の戦争が再び始まる

 2作目の『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(2014年)は、高度な知能を持つようになったシーザーが前作で仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年後が舞台。彼らは森の奥地に文明を築き、さらに進化した猿たちと平和的なコミュニティーを築き上げていた。

 一方、人類は世界中に蔓(まん)延したウイルスによって社会が崩壊。わずかな生存者グループが都市部に身を潜めている。そんなある日、シーザーは森に迷い込んできた平和主義者の人間マルコム(ジェイソン・クラーク)と出会う。争いを避けたい両者は信頼関係を育んでいくが、人間に深い恨みを抱く猿のコバ(トビー・ケベル)がシーザーに反旗を翻したことなどから、ついに猿と人類の戦争が始まってしまう。

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