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 最初に新たなスパイダーマン(ピーター・パーカー)役をトム・ホランドが演じると知ったときは、正直、ピンとこなかった。そもそもホランドのことをよく知らなかったというのもあるが、何よりスーパーヒーローを演じるには、あまりにも“地味”と思えたからだ。

 だが完成作を見て「なるほど。この役を演じられるのは彼しかいない」と、その認識を改めさせられた。

 『スパイダーマン』は、アメコミ原作の実写映画の中で最も成功したシリーズと言っても過言ではないだろう。これまでの作品は、トビー・マグワイアが主人公のスパイダーマン(ピーター・パーカー)役を演じた『スパイダーマン』(2002年)、『スパイダーマン2』(2004年)、『スパイダーマン3』(2007年)と、マグワイアに代わってアンドリュー・ガーフィールドが同役を演じた『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)、『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年)の計5作品。

 とりわけマグワイア版3作品は日本での興行収入が平均約70億円と大きく、ガーフィールド版の2作品は平均興収は31億円程度とマグワイア版よりは落ちるが、それでも年間の洋画興収ランキングはトップ5位内に入っている。洋画全体で見ると興収30億円を超える作品というのは、かなりいい線をいっていると言える。

『スパイダーマン』シリーズ興収と年間洋画ランキング
■2002年『スパイダーマン』興収75億円(5位)
■2004年『スパイダーマン2』興収67億円(5位)
■2007年『スパイダーマン3』興収71.2億円(3位)
■2012年『アメイジング・スパイダーマン』興収31.6億円(4位)
■2014年『アメイジング・スパイダーマン2』興収31.4億円(5位)

アメコミ原作映画の成績の中で『スパイダーマン』シリーズは圧倒的

 ちなみにその他の人気アメコミ原作映画の成績を見てみると、クリストファー・リーヴ版の1作目『スーパーマン』(1978年)が配給収入28億円、2作目『スーパーマンII 冒険篇』(1981年)が配収16.5億円。ティム・バートン監督、マイケル・キートン主演の1作目『バットマン』(1989年)が配収19.1億円、2作目『バットマン リターンズ』(1992年)が配収7億円という成績。両シリーズの続編はいずれもこれよりさらに下がっている。当時は現在のように興収ではなく配収による発表だったので一概に比べられないが、おおむね興収は配収の2倍程度とされており、計算すると『スパイダーマン』シリーズの人気の高さが分かるだろう。

 さて、前置きが長くなってしまったが、ホランド主演『スパイダーマン:ホームカミング』の魅力について説明していこう。