『スターシップ9』 配給:熱帯美術館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開中 (C) 2016 Mono Films, S.L./ Cactus Flower, S.L. / Movistar +/ Órbita 9 Films, A.I.E.
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 前編で紹介した通り、この数年で視覚効果(VFX)技術が進歩したこともあり、宇宙をモチーフにした、あるいは宇宙人の侵略をテーマにした“宇宙モノ”のSF映画が盛況だ。特に2017年は『パッセンジャー』『メッセージ』『リヴォルト』『ライフ』から、大人気シリーズ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』『トランスフォーマー/最後の騎士王』といった大作もの、いわゆる宇宙モノSF映画のイメージの薄い『銀魂』まで、実に多くの作品が公開されている。

 そんななか8月5日にスペイン・コロンビアの合作映画『スターシップ9』が、8月8日にロシア映画『アトラクション 制圧』が公開された。

注目の若手スペイン映画監督が手がけた『スターシップ9』

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 『スターシップ9』は2012年に米『ヴァラエティ』誌で「注目すべき若手スペイン映画製作者」の一人に選ばれたアテム・クライチェが監督を務めた作品だ。Netflixの人気ドラマ『ナルコス』のチームが製作を担当したことも話題になっている。

 舞台は近未来。過度の公害により地球が汚染され、人類は新しい星への移住を必要としていた。エレナはまだ見ぬ未知の星を目指して、一人恒星間飛行を続けていた。一緒に飛び立った両親は、3年前に彼女を生き延びさせるためこの船を去っており、彼女は時折、両親が残したメッセージ映像を見たり、映画を見たりしながら過ごしている。

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 そんなある日、スペースシップの給気系統が故障し、エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。その呼びかけに応じて姿を現したのが、エンジニアの青年アレックスだった。50時間しかエレナのいる宇宙船に滞在できないというアレックスだったが、エレナは初めて見る両親以外の人間に胸をときめかせ、彼を夕食に誘う。当初、その誘いを断ったアレックスだったが、彼女の「誰かが来たのは初めてだし、両親としか食べたことがない」という言葉を聞き、受け入れる。

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 そして二人にとって最後の夜、ついに愛し合うことになるが、翌朝アレックスは元の宇宙船へと戻ってしまい、エレナは再び一人ぼっちの生活へと戻る。だが彼女は、この飛行にはある重大な秘密が隠されているということを知らなかった。それは人類の未来を懸けた高度な実験であり、二人が出会ったのは偶然ではなかったのだ。

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