ブルーカラーの役が見事にはまるウォールバーグの説得力

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 もう1つの注目ポイントが、主演のウォールバーグだ。『ディパーテッド』(2006年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたほか、最近では『テッド』シリーズや『トランスフォーマー』シリーズに出演し、ますます注目を浴びているが、実は本作のバーグ監督とタッグを組み、続けざまに実話をもとにした社会派映画に出演しているのだ。

 その1本目は、200人超のタリバン兵の攻撃にさらされながらも、ただ1人、奇跡の生還をはたした精鋭部隊ネイビーシールズの隊員の実話を映画化した『ローン・サバイバー』(2013年)。2本目が本作で、3本目が2013年にボストンマラソンを襲った爆弾テロ事件をモチーフにした『パトリオット・デイ』(6月9日公開)。とりわけ、彼のすごいところは、この映画のように現場で働くブルーカラーの役が見事にはまること。ウォールバーグの説得力ある演技がなければ、本作もまた、違った作品になっていただろう。

 バーグ監督とのタッグも、作品を積み重ねるにつれ、息がピッタリと合ってきているように思える。また、ウォールバーグ自身「ピーターと仕事ができるなら、どんな作品でもサインするよ」と語っている。今後もこうした2人の関係が続き、見応えのある作品を生み出していけるかにも注目だ。

『バーニング・オーシャン』
監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ
配給:KADOKAWA
公開日:4月21日より全国公開
『バーニング・オーシャン』公式サイト

プロフィール

安部 偲

早稲田大学を卒業後、演劇活動を経てフリーライターとなり、映画とネットビジネスを中心に執筆。著書に「映画監督になるということ」(演劇ぶっく社)、「eビジネス用語 早わかり事典」(日本実業出版社)がある。2001年、有限会社キッチュを設立。現在、映画情報サイト「MOVIE Collection [ムビコレ]」や、アイドル支援サイト「アイドルcheck!」などを運営中。