まさに愚行。そんなエピソードが次々と登場人物の口から語られていくのが、映画『愚行録』だ。

 原作はデビュー作『慟哭』で脚光を浴び、『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞を受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞した貫井徳郎による同名傑作ミステリー。直木賞候補ともなったこの作品を、妻夫木聡と満島ひかりの共演で映像化した。

(C) 2017「愚行録」製作委員会
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関係者へのインタビューからエリート一家殺人事件の真相に迫る

 エリートサラリーマンの夫と専業主婦の妻、かわいい一人娘。絵に描いたような幸せな家族を襲った一家殺人事件から1年がたつが、犯人はいまだに見つからない。そんななか、週刊誌記者の田中武志(妻夫木聡)は改めてこの事件に目をつけ、関係者への取材を始める。

 最初に話を聞いたのは殺された田向家の夫、浩樹(小出恵介)の同僚だった渡辺正人(眞島秀和)だ。2人目は田向の妻の友季恵(松本若菜)と大学の同級生だった、ハーブ専門のカフェを経営する宮村淳子(臼田あさ美)。3人目はその淳子のかつての恋人だった尾形孝之(中村倫也)と、関係者へのインタビューが進むにつれ、それまで理想的だと思われていたこの夫婦の実像と、事件の真相が浮かび上がっていくという内容だ。

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