2017年10月に発売されながら、その後発生した最終検査問題もあって初代ほど話題になっていないような日産の2代目「リーフ」。今のEVブームを牽引・加速してきた米プレミアムEV、テスラ「モデル3」の対抗馬になれるのか?

【コンセプト】タイムリーな世界初の量産EVの2代目

2017年10月2日に発売された新型日産「リーフ」
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 またまた評価の悩ましいクルマが登場しました。それは2代目日産「リーフ」。日本が生んだ事実上の世界初の量産電気自動車(EV)であり、今回の2代目はこのところの“EV革命”の盛り上がりに合わせたかのように出てきたタイムリーな新車。日本の自動車産業を支える次の柱になるのではと、日本人としてはつい期待してしまいます。

 実際、例の最終検査問題でつまずいたとはいえ、販売成績は決して悪くないようで10月の発売以来、2カ月での受注は約1万2000台。飛躍的にワイルドになったエクステリア、上質な走り、なによりJC08モード燃費で400kmを超える航続距離は朗報。ご存じEVの最大のネックは1回の充電で走れる距離の短さであり、その対策は十分練られています。

税込み価格は315万360~399万600円
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本当の意味で「モデル3」の対抗になれるのか?

 とはいえ明らかな不満もあり、新型は初代登場からまだ7年だからか、ボディーの骨格たるプラットフォームはそのまま。スタイルは変わり、トランク容量も増えていますがキャビン・スペースは変わりなく、小沢が想像していたほどには目新しさがありません。

 なかでも残念なのがインテリアで、エクステリアに比べて露骨にインパクトなし。素材や形状は随所で変わっていますが、メーター半分は古典的なアナログ表示だし、“走るスマホ感”はビックリするほどありません。これで今のEVブームをけん引・加速してきた米プレミアムEV のテスラが投入した「モデル3」に対抗できるんでしょうか?

 もちろんアチラは400万円台とリーフより100万円以上高いですが、同程度のセグメントですでに世界で40万台以上も受注! 現状生産でつまずいてますが、今後のEV革命がどう進行するかは来年のリーフとモデル3の売れ行きである程度読めると小沢は考えています。革命が本物なのか、革命と呼ぶほどでもないのかを知るための重要な試金石なのです。

 初代リーフは年販50万台レベルをもくろんでいたのに、現状5万台レベルと振るわず、電池製造会社も中国に売却することになってしまってます。さらに当初唱えていたリサイクル事業や「リーフ・トゥ・ホーム」などの車載電池を別の用途に使う計画はどうなっているのでしょう? こうした話を含めた本当の意味での“EV革命”はこの7年間でどのくらい遂行できているのか?

 いろいろ含めて新型リーフに乗って小沢コージが考えてみました。

航続距離はJC08モード燃費で400kmを超えるという
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