日産の自動運転技術「プロパイロット」の新世代プロトタイプを搭載したインフィニティ「Q50」に試乗した小沢コージ。その驚きの出来に迫ります。

【コンセプト】未来はすでに目と鼻の先にあった!

日産自動車の電子技術・システム技術開発本部の飯島徹也氏(左)と筆者
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 ビックリもビックリ、もしや小沢が2017年に乗ったクルマの中で一番のディープインパクトかもしれません。自分の中の価値基準が書き換えられたという意味で。

 ソイツは日産「プロパイロットX」! これは小沢が勝手に命名したもので、正式には日産自慢の自動運転技術「プロパイロット」の新世代バージョンを搭載した公道実験用でありプロトタイプ。今すぐ売る予定があったり、2020年に発表予定の商品とかではありません。

 ベース車は日本であまり見かけない高級セダンのインフィニティ「Q50」で、ルーフには動物の耳のようなカメラが4つほど付けられ、フロントグリル、前後バンパー、サイドミラー周辺にも妙なカメラやセンサー類がゴチャゴチャ。あとはドアに「ProPILOT」と書いてあるだけです。ところが助手席に乗ってビックリ。

「プロパイロット」のプロトタイプカーのベースは日本であまり見かけない高級セダン、インフィニティ「Q50」
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衝撃の「もう売っていいんじゃ?」レベル

 今回はMr.プロパイロットこと自動運転技術開発トップの飯島徹也エンジニアが運転席に座って、豊洲市場前を出発。そこから一般道を数km走って首都高湾岸線に入り、中央環状線の船堀橋インターでUターン、ほぼ同じ道を帰ってくる約20kmのコースでしたが、その間、ななんと飯島さん自身がハンドルを修正したのはたったの1回!

 道の空いた平日の昼間とはいえ、プロパイロット自身の判断のみで出発から帰着までほとんどこなせてしまったのです。要するに特定のコース用に合わせてプログラムされた誘導走行ではない自律運転で、それも歩行者のいる交差点での左折や、他の車が走る首都高の合流までやってのけて!

試乗は豊洲市場前から開始した
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 小沢はそのとき実感しました。なんだ、自動運転ってすでに一部実現できてるじゃん! と。もちろん作動は完璧じゃないし、機械的にはやたら高度かつ複雑。テスト車にはカメラ12個、超音波ソナー12個、ミリ波レーダー9個、高価なレーザースキャナー6個と今までにない高精度の地図データを持つHDマップまで付いています。

 でも、ぶっちゃけ超お金持ちがいっぱいいて、法律が異なる中国や中近東相手なら、このまま高額だがユニークなハイテクとして量産化が許され、全く新しい自動車エンタテイメントとして成立するのでは? と。というわけで衝撃の最先端セミ自動運転、プロパイロットX同乗ドライブレポートをお送りします!

テスト車にはカメラ12個、超音波ソナー12個、ミリ波レーダー9個、高価なレーザースキャナー6個とHDマップ搭載
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