ダイハツ工業とトヨタ自動車が新型の小型ミニバン兄弟車を2016年11月9日に発売した。ダイハツが「トール」、トヨタが「ルーミー」と「タンク」、さらにスバルからは「ジャスティ」として11月21日に発売されている。小型トールワゴンとして一人勝ちするスズキ「ソリオ」のマーケットを狙ったこの兄弟車はなぜ作られたのか?
【コンセプト】コンビニ飯の競争みたいなトールワゴンリッターカー!
ついに出てきましたか! って感じですよダイハツ「トール」、トヨタ「ルーミー」「タンク」、スバル「ジャスティ」の新“スペース系”4兄弟車。厳密にいえば、オシリに“カスタム”が付く「ルーミーカスタム」「トールカスタム」「タンクカスタム」「ジャスティカスタム」も入れちゃって8兄弟。このお客の頭がこんがらがっちゃう販売ネットワーク別車名はもうやめてほしいとこだけど、トヨタ的にはある意味1980年代の「マークII」「チェイサー」「クレスタ」以来の伝統っちゃ伝統。
小沢としてはトール、ジャスティはおいといて、基本は一番売れるだろうトヨタ系のプレーンな顔を持つタンクとゴージャス顔のルーミーの2種類と今回は考えます。もちろん作るのはトヨタ傘下のスモールカー専業のダイハツで、当然プラットフォームは今年出たけどイマイチ目立たっていないダイハツ「ブーン」&トヨタ「パッソ」の流用。
どう考えてもお客が欲しがるから投入を決めた、クルマとしての夢はそれほど感じられないスペース系リッターカー。セブン‐イレブンがドーナツを売るからウチも! とファミリーマートやローソンも投入してきたような品ぞろえでしょう。でも、それだけに“仁義なき戦いぶり”がハンパじゃないんですわ。